リチウムイオンバッテリーにかみついた飼い犬…米国で住宅火災

AI要約

オクラホマ州タルサで起きた住宅火災は、飼い犬がかみついた携帯電話のリチウムイオンバッテリーが原因であった。

火災による人命被害はなかったが、火災の影響が大きく、リチウムイオンバッテリーの火災は全国的な問題とされている。

リチウムイオンバッテリーは物理的損傷や過充電などで発火するリスクがあるため、十分な管理が必要であり、廃棄時も特定の方法で処分する必要がある。

リチウムイオンバッテリーにかみついた飼い犬…米国で住宅火災

飼い犬がかみついた携帯電話のリチウムイオンバッテリーによる住宅火災が発生した。

米ABCニュースが7日に伝えたところによると、オクラホマ州タルサ消防局は5月に発生した住宅火災がペットの犬がかみついた携帯電話リチウムイオンバッテリーにより始まったことを示す防犯カメラ映像を公開した。犬がかみついた携帯電話バッテリーから火花が散ると、犬2頭と猫1頭が逃げる姿が写っていた。

タルサ消防局の報道官はこの火災による人命被害はなく、犬と猫も無事だったと話した。避難口がなかったり火災時に寝ていた人がいたならばはるかに良くない状況が発生する可能性があった。報道官は、リチウムイオンバッテリー火災は米国全域の消防当局に影響を及ぼす重要な問題だと指摘した。

犬がかみついてリチウムイオンバッテリーに物理的損傷ができるとエネルギーコントロールに問題が生じ発火する恐れがある。報道官は狭い空間に相当量のエネルギーを貯蔵するリチウムイオンバッテリーのエネルギーがコントロール不可能になれば熱が発生し、引火性・毒性ガスが生じて激しければ爆発につながることもあると説明した。専門家らも極度の熱露出や物理的損傷、過充電、互換性のない充電装備使用などはリチウムイオンバッテリーの火災原因となる恐れがあると警告した。

報道官はリチウムイオンバッテリーを子どもやペットが触れられない場所に保管するなど管理に注意すべきとし、廃棄時にも指定されたリサイクルセンターや危険廃棄物回収箱を利用しなければならないと呼び掛けた。