ハーバード大、反ユダヤ主義放置の訴訟に向き合うべき 判事が指摘

AI要約

米ハーバード大学が構内で反ユダヤ主義的行為の横行を放置しているとして、ユダヤ人学生が訴訟を起こし、判事は大学が訴訟に向き合うべきだと判断した。

判事は深刻な嫌がらせで身の危険を感じたユダヤ人学生に対し、ハーバード大が故意に無関心な態度を取ったと指摘し、「ハーバード大はユダヤ人学生らを失望させた」と述べた。

ハーバード大の反ユダヤ主義と反イスラム主義に関する特別チームは、構内で差別と嫌がらせが横行していると結論付け、双方に対する報告書を出した。

ハーバード大、反ユダヤ主義放置の訴訟に向き合うべき 判事が指摘

[6日 ロイター] - 米ハーバード大学が構内で反ユダヤ主義的行為の横行を放置しているとして、ユダヤ人学生らが1月に起こした訴訟で、マサチューセッツ州ボストン連邦地裁のリチャード・スターンズ判事は6日、大学は訴訟に向き合うべきだとの判断を下した。

判事は、深刻な嫌がらせで身の危険を感じたユダヤ人学生らに対して、ハーバード大が故意に無関心な態度を取ったとする主張には信憑性があると指摘。「ハーバード大はユダヤ人学生らを失望させた」と述べた。

スターンズ氏はまた、親パレスチナ人もしくは反ユダヤ人活動の一部が米合衆国憲法の修正第1条によって守られていると、ハーバード大が主張できるかどうかは「疑わしい」とも述べた。

同氏は本案についての判決は下していない。

学生らは1月、構内でパレスチナ支持者らによる抗議活動など、反ユダヤ主義的行為を看過し、後押ししたとしてハーバード大を提訴。その8日前には、反ユダヤ主義への対応などを巡って批判を浴びたクローディン・ゲイ学長が辞職を発表していた。

ハーバード大の反ユダヤ主義と反イスラム主義に関する特別チームはそれぞれ6月、構内で差別と嫌がらせが横行していると結論付け、パレスチナ支持者、イスラエル支持者双方に対する不寛容についての報告書を出した。