「中東は重大な局面」 ブリンケン米国務長官が当事者へ緊張緩和の努力を求める

イランが近く、イスラエルへの報復攻撃に踏み切るとの見方が広がる中、アメリカのブリンケン国務長官は「重大な局面を迎えている」との認識を示し、両国などに緊張緩和への努力を強く求めました。

アメリカ　ブリンケン国務長官

「すべての当事者は緊張緩和の措置を講じなければなりません。事態の悪化は誰の利益にもならないのです」

アメリカのブリンケン国務長官は現在の中東情勢について、「重大な局面を迎えている」との強い危機感を示した上で、イランやイスラエルなどの当事者に対して、事態の悪化を防ぐよう求めました。

イスラム組織ハマスの最高指導者が殺害されたことを受けて、イランがイスラエルへの報復攻撃を明言し、中東の緊張が高まる中、アメリカ政府は緩和に向けた外交努力を続けています。

また、ブリンケン氏は、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスが停戦で合意することがさらなる戦闘拡大の抑止と地域全体の安定に繋がると強調しました。