オスプレイ屋久島沖墜落、原因は故障の連鎖と判断ミス 米軍が報告書

AI要約

昨年11月、鹿児島県・屋久島沖で起きた米軍輸送機オスプレイ墜落事故の報告書が公表された。機体のギアボックスの故障が連鎖的な不具合を引き起こし、8人全員が死亡した原因とされている。

ギアボックス内で異常が発生した際、警告灯が表示されながらもパイロットは飛行を続け、着陸の議論が不十分だったことも事故の原因とされている。

事故は昨年11月29日に起き、米空軍横田基地所属の輸送機CV22オスプレイが演習中に墜落した。嘉手納基地へ向かう途中での出来事だった。

 昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で米軍輸送機オスプレイが墜落し、搭乗員8人全員が死亡した事故で、米空軍特殊作戦司令部は1日(日本時間2日)、空軍航空機事故調査委員会の報告書を公表した。機体左側のギアボックスで突然生じた「壊滅的な故障」が連鎖的な不具合を引き起こして墜落したと結論づけた。

 同時に、ギアボックス内で異常が発生したことを操縦席に知らせる警告灯が何度も表示されながら、パイロットは予定通りに飛行を続け、搭乗員も近くの空港に着陸することを議論しなかったとして、「パイロットの意思決定も原因だった」とした。

 事故は昨年11月29日午後、米空軍横田基地(東京都)所属の輸送機CV22オスプレイが演習のため岩国基地から嘉手納基地に向かっている途中で起きた。