ゴラン高原に攻撃、子どもら12人死亡 ヒズボラ関与否定、緊張激化

AI要約

イスラエルが占領するゴラン高原でサッカー場が攻撃を受け、12人が死亡、30人が負傷。

イスラエル政府は攻撃をヒズボラの仕業と非難、ヒズボラは否定。

緊張が高まり、イスラエル軍がヒズボラの拠点を大規模に空爆。

ゴラン高原に攻撃、子どもら12人死亡 ヒズボラ関与否定、緊張激化

 イスラエルが占領するゴラン高原で27日、サッカー場が攻撃を受け、子どもを含む12人が死亡、約30人が負傷した。イスラエル政府が発表した。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは関与を否定したが、イスラエル軍はヒズボラの攻撃と断定。軍は直後にヒズボラの拠点への大規模な空爆を実施した。双方の緊張がさらに激化することが懸念される。

 攻撃があったのは、ゴラン高原北部のマジダルシャムス。イスラエル軍は「子どもたちがサッカーをしていたところ、ヒズボラのロケット弾が着弾した」と主張。同国政府は、死者12人のうち11人が10代としている。

 ネタニヤフ首相は声明で「重い代償を払わせる」と報復を宣言。軍のハガリ報道官は、昨年10月のイスラム組織ハマスの攻撃以降、最悪の犠牲となったと説明。「ヒズボラはサッカー場で遊んでいた子どもたちを攻撃したのに、していないとうそをついている」と非難した。

 ヒズボラは傘下のテレビ局を通して発表した声明で、この攻撃について、イスラエル軍の迎撃ミサイルが落下した、と主張。「ヒズボラは、この事件とは一切関係なく、すべてのうその主張を断固として否定する」とした。