韓国・校内暴力被害者の4割「自殺・自傷」の衝動を経験…サイバー暴力で苦痛がさらに重く
韓国の学校暴力被害に関する調査結果では、被害者の4割が自殺・自傷の衝動を経験し、過半数が学校暴力の解決に不満を持っていることが明らかになった。
特にサイバー暴力が問題となり、苦痛が重くなるケースが頻繁に報告されている。
サイバー暴力を経験した被害学生集団の自殺・自傷衝動率が高く、改善が求められる状況である。
【07月28日 KOREA WAVE】韓国の学校暴力被害者の4割が自殺・自傷の衝動を経験したことがわかった。また、被害者の過半数は「学校暴力がうまく解決されなかった」と感じているという。校内暴力予防専門機関であるプルンナム財団が24日明らかにした。
同財団が昨年11月21日から今年1月19日まで、全国17市道在学生(小2~高2)8590人を対象に実態を調査した。
その結果、学校暴力被害により自殺・自傷衝動を経験したという応答率は39.9%だった。2021年26.8%、2022年38.8%で、この3年間、増加傾向を見せている。
学校暴力による苦痛程度は「苦しい」と答えた比率が64.1%で、2017年以来、最も高かった。また、校内暴力の被害生徒の52.2%は「校内暴力がうまく解決されなかった」と答え、48.8%は加害生徒から謝罪を受けられなかったという。
特にサイバー暴力が拡散し、苦痛が重くなるケースが頻繁にあった。
サイバー暴力を経験した被害学生集団の自殺・自傷衝動経験率は45.5%で、サイバー暴力を経験しなかった被害学生集団(34.0%)に比べて10ポイント以上高い。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News