李登輝元総統の資料集めた記念館 故郷に近い新北市淡水に建設へ/台湾

AI要約

李元総統の次女である李安妮董事長が李元総統の故郷に記念館を建設する予定を発表し、新北市淡水に展示スペースを設けると語った。

コンサートやシンポジウムなど、李元総統を記念したイベントが行われる予定であり、重要な資料が整理、公開されることで台湾の歴史とリーダーシップに関する理解を深める意図がある。

国史館の陳儀深館長も、李元総統の危機や挑戦を乗り越える姿勢を称賛し、李元総統についての資料公開が台湾の歴史への理解に貢献すると述べた。

李登輝元総統の資料集めた記念館  故郷に近い新北市淡水に建設へ/台湾

(台北中央社)李登輝(りとうき)元総統の次女で李登輝基金会の李安妮(りあんじ)董事長(会長)は27日、台北市の国史館で行われたシンポジウムに出席し、李元総統の故郷に近い北部・新北市淡水に記念館を建設する予定だと明らかにした。写真や手紙などを一般に公開するとしている。

李元総統の記念施設を巡っては、台湾大学(台北市)内に図書館を設置する計画が進んでいた。安妮董事長は、蒋介石(しょうかいせき)元総統を記念する中正記念堂(同市)のように拝んでもらう場所ではなく、館内に展示スペースを設けると語った。また李元総統を記念したコンサートを9月に開催する予定だとした。

「虎の口の難題 李登輝の選択」と題されたシンポジウムは28日まで行われる。国史館の陳儀深館長は、1987年の戒厳令解除後、中国の台頭に直面する中、勇敢で聡明な李元総統のようなリーダーが台湾を率いて数々の危機や挑戦を乗り越えてきたと強調。李元総統に関する多くの重要な資料が整理、公開されているとし、台湾の辛く厳しい境遇やリーダーが正しい決断を下すのは簡単ではないことを理解するのに資すると語った。

(温貴香/編集:齊藤啓介)