【2024米大統領選】イーロン・マスク、自身が率いるXで「トランプ支持」をビリオネアに売り込みまくる（海外）

イーロン・マスクは、自身が率いるX（旧Twitter）でトランプ＆ヴァンス陣営の大応援団となっている。

共和党の大統領候補と副大統領候補を支持するだけでなく、マスクはテック業界のビリオネアたちにもふたりを売り込んでいる。

ただ、マスクの応援は有権者を動かさないかもしれないと専門家はBusiness Insiderに語った。

イーロン・マスクは心の底から、前大統領のドナルド・トランプと彼が選んだ副大統領候補の上院議員J・D・ヴァンスに11月の大統領選で勝ってもらいたいと考えているようだ。

7月13日に共和党の大統領候補が暗殺されそうになったわずか数分後に、この気まぐれなビリオネアは"トランプ支持"を表明した。

それ以来、マスクは自身が率いるXでトランプとその副大統領候補のヴァンスへの支持を強めるばかりだ。

「サンフランシスコのベイエリアに住む生まれながらの民主党員を含め、わたしの最も賢い友人たちはトランプ/ヴァンスに興奮している」とマスクは7月21日、Xに投稿した。

自身のXのアカウントでトランプを応援するだけでなく、マスクはバイデン大統領が大統領選からの撤退を発表すると、テック業界の他のビリオネアたちにトランプを売り込むまでになった。

バイデンは21日、自身の後継者としてカマラ・ハリス副大統領を支持するとXに投稿した。

すると、マスクはOpenAIをいち早く見出したシリコンバレーを代表する著名投資家のビノッド・コースラ（Vinod Khosla）や、ネットフリックス（Netfllix）の共同創業者リード・ヘイスティングスといった民主党の献金者に働きかけ始めた。

コースラもヘイスティングスも民主党に対し、バイデンの後任にふさわしい人物を選ぶよう求めていたところに、マスクが飛び込んできて"トランプ＆ヴァンス"を売り込んだ。

マスクはハリスを支持するリンクトイン（LinkedIn）の共同創業者リード・ホフマンにも同じような売り込みをかけた。

コースラがマスクにリプライし、トランプに対する疑念を示すと、マスクは「トランプに欠点がないとは言わないが、わたしたちには実力主義の、政府の締め付けよりも個人の自由を促進するような政権が必要だ」とコースラに訴えた。

民主党の大統領候補がハリスになる可能性が高まっても、マスクは動揺することなく、21日からハリスを批判し始めた。

「この4年間を想像してみてほしい…」とマスクはハリスについてXに投稿した。会議の冒頭で、ハリスが「青いスーツを着てテーブルについている女性」と自己紹介したのをマスクは嘲笑していた。

ただ、マスクが言及した動画は、2022年7月にハリスが障害者擁護団体との会議で司会を務めた時のもので、ハリスの発言は視覚障害のある会議出席者に配慮したものだった。