ハリス氏指名まで毎日礼拝実施? インドの小さな村も祝福ムード

AI要約

米大統領選でハリス副大統領が民主党の候補者に指名される見通しとなり、インド南部の小さな村では祝福ムードが広がっている。ヒンズー教寺院ではハリス氏の横断幕が掲げられ、成功を祈る礼拝が行われている。

ハリス氏はインド系の母とジャマイカ系黒人の父を持ち、母の祖父の故郷が300キロ離れた村にあるため、村民たちが大統領選を注視している。寺院の僧侶は、ハリス氏の名前を知る村人が多いと話している。

インドは米国との関係を強化しており、ハリス氏が勝利すれば両国の関係がさらに強固なものになると期待されている。

ハリス氏指名まで毎日礼拝実施? インドの小さな村も祝福ムード

 米大統領選でハリス副大統領が民主党の候補者に指名される見通しとなったことを受け、インド南部にある小さな村が、早くも祝福ムードに包まれている。地元メディアによると、村のヒンズー教寺院には笑顔を浮かべるハリス氏の横断幕が飾られ、成功を祈る礼拝が行われている。

 ハリス氏はインド系の母とジャマイカ系黒人の父との間に生まれた。母方の祖父ゴパラン氏の故郷は、南部タミルナド州の州都チェンナイから約300キロ離れた場所にあり、多くの村民たちが米大統領選の行方を注視している。

 寺院の僧侶は地元紙ヒンズーに「母方の祖父は何十年も前に村を後にした。それでも『カマラ・ハリス』の名前は、この村だけでなく近隣の村でも、誰もがよく知っている」と話す。ハリス氏が正式に大統領候補に指名されるまで毎日、特別な礼拝を実施する見通しだという。

 インドは非同盟を外交方針とし、国益に応じて連携する相手を選ぶ「戦略的自律」路線を取ってきた。しかし、近年は国境紛争を抱える中国を念頭に、米国との関係を強化している。

 村で雑貨屋を営むG・マニカンダン氏は「ハリス氏が勝利すれば、インドと米国のつながりはさらに強固なものになるはずだ」と期待した。【ニューデリー川上珠実】