新たな民主党候補者選び、混乱続く可能性 指名のプロセスに反発も

AI要約

バイデン米大統領の撤退により、民主党の大統領候補選びが差し迫った状況となる。

党大会での指名は儀式化されつつあり、バイデン氏が多くの代議員を獲得している。

バイデン氏の意向により、ハリス副大統領が実質的後継者として指名される可能性が高い。

新たな民主党候補者選び、混乱続く可能性 指名のプロセスに反発も

 バイデン米大統領(81)の撤退により、民主党の大統領候補選びは、近年にない差し迫った事態に直面する。8月19日に開幕する党全国大会まで、混乱が続く可能性もある。

 米大統領選に立つ主要政党の候補は、党大会で代議員による投票を経て、正式に指名される。ただ最近は、各州の予備選などを経て代議員が誰に投票するかがあらかじめ割り当てられており、党大会での指名は「儀式」だ。今回は約4千人の代議員のうち、バイデン氏が約3750人を獲得している。

 今後は、バイデン氏が獲得していた代議員が、代わりに誰に投票するのかが焦点となる。まず重要なのは、ハリス副大統領(59)を「後継者」として指名したバイデン氏の意向だ。代議員の多くはバイデン氏に近く、党大会前には、ハリス氏に実質的に決まる可能性がある。