やっていることはロシア以上:interrobang: 米国の「でっち上げ工作」の実態を明かそう

AI要約

アメリカもディスインフォメーション工作を行い、パンデミック時に中国を弱体化させるための反ワクチンキャンペーンを実施したことが報道された。

米国防総省が中国製ワクチンの信頼性を失墜させるため、300以上の偽のソーシャルメディアアカウントを作成したとされ、フィリピン国民をターゲットにした。

ディスインフォメーションにより、中国の救命支援物資に疑念を植えつけ、アメリカ軍が「でっち上げ」を行っていたことが明らかになった。

やっていることはロシア以上:interrobang: 米国の「でっち上げ工作」の実態を明かそう

日本で暮らしていると、アメリカは「善」であり、ロシアや中国による「でっち上げ」に基づく情報工作の被害国というイメージしかないかもしれない。しかし、これはまったくの出鱈目である。アメリカもまた積極的に「でっち上げ」を流し、情報工作に従事してきた。

わかりやすくいえば、「敵」を欺いたり、騙したりする目的で不正確な情報を流し、「敵」を混乱に陥れようとするわけだ。これを、「ディスインフォメーション」工作という(詳しくは拙稿「「鉄腕アトム」も誤訳された…少し小難しい「危険な誤訳」という話をしよう」をぜひ読んでほしい)。

6月14日付のロイター通信による調査報道が世界中に衝撃を与えた。それは、「米国防総省はパンデミック(世界的大流行)時に中国を弱体化させるため、極秘裏に反ワクチン・キャンペーンを実施した」という長文の記事だ。

米軍は新型コロナウイルス(COVID-19)危機の最中、中国のシノバック・バイオテック(科興控股生物化学)の開発した新型コロナウイルスワクチン「コロナバック」接種の信用を失墜させるために極秘プログラムを開始したというのである。「パンデミックの責任をアメリカになすりつけようとした北京への仕返しである」と、記事は書いている。そのターゲットはフィリピン国民であった。2020年と2021年に秘密情報キャンペーンが米国防総省によって実施されたのだ。

ロイター電は、「中国から供給されるワクチンやその他の救命支援物資の安全性と有効性について疑念を植えつけることを目的としていた」と報じている。国防総省は、請負業者であるゼネラル・ダイナミクスIT社を通じて、約300の偽のソーシャルメディア・アカウントを作成していたことがわかった。

ロイター通信によると、これらのアカウントはフィリピン人になりすまし、中国と「フェイスマスク、検査キット、(2021年3月から国内販売された)フィリピンで初めて使用可能となるワクチン(中国のシノバック接種)」の品質を批判するために使用された。「でっち上げ」によって、「敵」を騙す目的で、ディスインフォメーションをアメリカ軍が流していたのである。