「パーキンソン病専門医、ホワイトハウス8回訪問」…バイデン大統領老化を隠蔽か

AI要約

バイデン大統領の健康状態について、神経科専門医と心臓専門医が関与している疑惑が浮上し、共和党と民主党の間で論争が起きている。

バイデン大統領自身は認知能力および身体検査に対する公開姿勢を示す一方、共和党は主治医と家族が情報を隠していると主張している。

一方、民主党内でもバイデン大統領の老化問題に対する透明性不足を批判する声が上がっており、一部では候補辞退論が浮上しているが、バイデン大統領は不退意志を示してペンシルベニアでの活動を続けている。

「パーキンソン病専門医、ホワイトハウス8回訪問」…バイデン大統領老化を隠蔽か

バイデン大統領(81)の大統領候補辞退論がなかなか静まらない渦中で、ホワイトハウスが大統領の老化兆候を隠してきたのではないかとして問題になっている。共和党は積極的に争点化に出た。

ウォルター・リード国立軍医療センター所属の神経科専門医ケビン・カナード氏と心臓専門医のジョン・アトウッド氏が1月17日にホワイトハウスでバイデン大統領主治医ケビン・オコナー氏と会ったというニューヨーク・ポストの報道(6日)に続き、カナード氏が昨年8月以降、ホワイトハウスを8回にわたって訪れたという英国ガーディアンの報道が7日(現地時間)登場した。カナード氏はパーキンソン病の権威者だ。

ガーディアンは「カナード氏は昨年8月以降ではホワイトハウスを合計8回訪問した」とし「今年3月末にはウォルター・リード病院とホワイトハウスをつなぐ連絡責任者であるMegan Nasworthy氏と7回会った」と伝えた。

バイデン大統領が直近で受けた健康診断は2月だったが、当時主治医のオコナー氏は「大統領職を成功的に遂行するのに適合した状態」と明らかにした。バイデン大統領は5日に放送されたABCインタビューで認知能力および身体検査を受けて公開する用意があるかとの質問に「毎日(国政遂行を通じて)検査を受ける」とし「誰も私に認知検査が必要だと言わない」と答えていた。

共和党は信じられないという立場だ。バラク・オバマとドナルド・トランプ前大統領の主治医だったロニー・ジャクソン共和党下院議員は「オコナー主治医と大統領家族が大統領の認知力低下を隠そうとしている」と主張した。ジェームズ・コマー下院監督委員長(共和党)は7日、オコナー氏に送った書簡を公開して「オコナーがバイデン大統領に認知検査を提案したことがないという報道が出ている」とし「これまでの医療評価に個人的利害関係が関連していたかどうかが懸念される」とし、監督委の調査に応じて議会証言を要求した。

民主党からもホワイトハウスが透明かつ正直に大統領老化問題に対処できず状況を悪化させたという批判が出てきた。ワシントン・ポスト(WP)によると、民主党全国委員会の前・現職幹部、現役議員、寄付者などは最近数カ月間バイデン大統領の老化に関連した公開的な議論が政治的に非常に危険だとみて隠す雰囲気だったと伝えた。これとは別に民主党ハキーム・ジェフリーズ下院院内総務が招集した常任委員会幹事団の非公開テレビ会議では少なくとも4人がバイデン候補辞退論を主張したとニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた。

だが、バイデン大統領は不退意志を貫き、激戦州ペンシルベニアの遊説日程を継続した。この日午前フィラデルフィアのある新教教会の礼拝に出席したバイデン大統領は7分間プロンプターなしで演説を消化して「我々が共にする時、誰も我々を止めることはできない。我々が団結すれば米国の未来はこれ以上楽観的になれない」と訴えた。午後には労組員を対象にした遊説に出席し、やはりプロンプターなしで6分間演説した。

米国進歩政治の象徴であるバーニー・サンダース無所属上院議員(82)も「バイデン友軍」として出た。サンダース議員はこの日放送されたCBSインタビューで「大統領選挙は誰が老弱者や労働者階層、貧困者などこの国の広範囲な大衆と共にするのかに対する競争」としながら「その候補は明らかにジョー・バイデン」と強調した。