ハニ「青い珊瑚礁」の衝撃…日韓の「文化の境界」を崩したNewJeans日本デビューを韓国メディアはどう報じたか

AI要約

K-POP帝国「HYBE」所属の5人組ガールズグループNewJeansが日本正式デビューの東京ドーム公演で大きな話題となり、80年代の松田聖子の曲を披露したことで注目を集めた。

NewJeansはHYBEのプロデューサーによって輩出され、第4世代ガールズグループとして注目を集め、日本デビューに成功した。

グループは大衆性を持ち、イージーリスニングな楽曲とY2Kコンセプトのレトロ感性で幅広い年齢層にファンを獲得している。

ハニ「青い珊瑚礁」の衝撃…日韓の「文化の境界」を崩したNewJeans日本デビューを韓国メディアはどう報じたか

K-POP帝国「HYBE」所属の5人組ガールズグループNewJeansの日本正式デビューとなる東京ドーム公演が、K-POPシーンで大きな話題となっている。特に日本の80年代の大ヒット曲、松田聖子の「青い珊瑚礁」を披露したハニのソロパフォーマンスは、「日韓両国の文化の境界を崩した」という評価を得た。

現在、YouTube上には日韓両国の観客による投稿動画が数多くアップされている。

NewJeansは、HYBEのお家騒動の張本人、ミン・ヒジンADOR代表が総括プロデューサーを務めて輩出したガールズグループだ。最年長メンバーのミンジが20歳、最も若いヘインが16歳で、第4世代ガールズグループの中で最も幼いグループだが(ILLITは4.5世代あるいは5世代に分類されるので除外)、2022年のデビュー以来、あらゆるK-POP賞を総なめにし、「第4世代最高のガールズグループ」という賛辞を受けている。

今年5月のカムバック(新アルバムのリリースと共に活動を再開すること)と、6月の日本正式デビューを控える中で、所属事務所HYBEと「ニュージーンズママ」とも言われるミン・ヒジン代表との紛争が起きたことで、彼女たちの今後の活動に対する憂慮もあったが、10ヵ月ぶりの韓国カムバックと日本デビューに成功し、「第4世代最高のガールグループ」としての底力を示した。

特に、日本最大規模の会場である東京ドームで、平日2日間にわたるファンミーティングを開催し、9万人の観客を動員した記録は韓国でも大々的に報道された。K-POPグループの中でも最短(デビューから1年11ヵ月)で東京ドームの舞台に上がった新記録であり、NewJeansが現在の韓国で最も“ホット”なガールグループであるからだ。

デビュー2年目にしてK-POPシーンを席巻したNewJeansの人気の秘訣は、何といっても「K-POPグループらしくないK-POPグループ」と評される「大衆性」だ。

現在人気絶好調の第4世代ガールズグループは揃って、かつてBLACKPINKが披露したガールクラッシュコンセプトを前面に出し、高音を行き来するハイテンションの楽曲と華麗なダンスで、K-POP世代の10-20代を魅了している。これに対して、NewJeansは、POPのように聞きやすい(イージーリスニング)楽曲とY2Kコンセプトのレトロ感性で、若年層だけでなく全年齢層にわたる分厚いファン層を獲得した。

日本デビューシングルにも、90年代に一世を風靡したニュージャックスウィングをベースにした「Supernatural」を選曲したのは、日本の若年層だけでなく中年層まで抱き込もうとする戦略を駆使したものと見られる。

6月26日~27日に行われた東京ドーム公演でもこのような戦略が如実に現れた。中でもハイライトは、5人のメンバーが各自のオリジナル曲と共にJ-POP曲のカバーを披露したソロ舞台だった。そして、2日とも、客席から一番大きな反応を引き出したのが、ハニの歌う「青い珊瑚礁」だった。