ドル流出防ぐために利下げは不可避=韓国大統領

AI要約

韓国の尹錫悦大統領は米国と金利を合わせる必要性を説き、韓国中銀に利上げを促す。

韓国中銀は政策金利を15年ぶりの高水準で維持し続け、利下げへの圧力が高まっている。

韓国政府は第3・第4四半期に政策金利を引き下げる見込みで、世界的な利下げトレンドに沿う可能性が高い。

[ソウル 3日 ロイター] - 韓国の尹錫悦大統領は3日、ドル流出を防ぐために米国と金利をある程度合わせることは避けられないと述べ、韓国銀行(中央銀行)に利上げを促した。

下半期の主要経済政策を発表後の会見で「われわれは日本とは違う。米国との金利差を維持しようとすればドル流出につながるため、米国と同様の金利政策をとらざるを得ない」と語った。

韓国中銀は5月、15年ぶり高水準にある政策金利を11会合連続で3.50%に据え置いた。大統領の発言は利下げ圧力に拍車をかけている。

アナリスト予想によると、政策金利は第3・四半期まで据え置かれ、第4・四半期に50ベーシスポイント引き下げられる見込み。

3日の会見に同席した韓悳洙首相も大統領と同様のコメントを発表。主要中銀が下半期に利下げを準備していることから、韓国の政策金利も世界的な流れに沿って引き下げられる可能性が高いと述べた。