マカオのIR施設で中国人同士が殴り合い…6人逮捕、違法両替が発端

AI要約

マカオ司法警察局は6月29日に発生した金銭トラブルから始まった殴り合い事件で、6人の中国人男性を逮捕した。

違法両替から詐欺事件に発展し、警察が関与を疑う男性と殴り合いに参加した5人を処罰する方針。

同局は違法両替の注意喚起と公共エリアでの暴力行為に厳しい対応を示す。

マカオのIR施設で中国人同士が殴り合い…6人逮捕、違法両替が発端

 マカオ司法警察局は7月1日、前月(6月)29日夕方にコタイ地区にある統合型リゾート(IR)の出入口付近で発生した複数人による殴り合いに関連し、中国人(中国本土居民)の男6人を逮捕したと発表。

 同局によれば、殴り合いは違法両替を発端とした金銭トラブルによるもので、双方による取引成立後、一方が銀行振込を通じて支払った現金が詐取されたとして相手方を探し当てたところ、相手が仲間を呼び、多くの公衆の面前で殴り合いに発展したとのこと。その後、警察が現場に駆けつけ、6人の身柄を拘束したが、混乱に乗じて複数人が逃走したという。

 同局の調査で、違法両替商が詐欺及びマネーロンダリングに関与した疑いが浮上。同局では、違法両替商の男1人を傷害、巨額詐欺、マネーロンダリングの罪で、殴り合いに参加した残る5人を傷害罪で検察院送致するとともに、現場から逃走した人物の行方を追っているとした。

 本件を受け、同局は近年違法両替による詐欺事件が多発しており、見知らぬ人物と両替の取引をしないよう呼びかけ、公共エリアでの殴り合いなど社会秩序を乱す行為は一切許容されず、発見した場合は厳しい対応を講じる考えを示した。