ボリビアで軍事クーデター未遂が発生!しかし実は大統領の「自作自演」だった?

AI要約

ボリビアのラパスで軍部隊が決起するも、大統領支持の対応でクーデター未遂に終わる。

首謀者はアルセ大統領から行動を求められたと主張し、「支持率アップのための行動」と説明。

ボリビアでは過去に190回以上のクーデターや革命が起き、2019年には大統領選を巡る事実上のクーデターが発生。今回の事件も政治情勢の不安定さを浮き彫りにしている。

ボリビアで軍事クーデター未遂が発生!しかし実は大統領の「自作自演」だった?

南米ボリビアの行政首都ラパスで6月26日、軍部隊が決起した。市内中心部の広場では、装甲車が政府庁舎に突っ込み、兵士らが大統領官邸のドアを破壊しようとする光景が繰り広げられた。【ヘスス・メサ】

だがアルセ大統領率いる体制側の強硬な対応で、クーデターの試みは未遂に終わった。

首謀者とされるフアン・ホセ・スニガ将軍は同日夜に拘束された際、アルセから「支持率アップのための行動」を求められたと主張。

「武装車両を展開しますか」と尋ねたところ、承認されたという。それが事実なら、アルセは権力や人気の強化を目的に「アウトゴルペ(自主クーデター)」を画策したことになる。

ボリビアは低成長率やインフレ率上昇に見舞われている。都市部の政治エリートと農村部の対立が繰り返される同国では、1825年の独立以来、クーデターや革命が190回以上発生。

最近では、2019年大統領選をめぐって事実上のクーデターが起き、当時のモラレス大統領が失脚した。