米政治専門家「バイデン氏、舞台で心臓発作を起こした格好…支持率10%落ちれば持たない」(2)

AI要約
バイデン氏の候補辞退が専門家らの提案アメリカ大統領選の見通しと現状分析民主党の対策とトランプ氏の強さ

◆「党大会で候補を決めるべき」…「沈黙してはいけない」

このため専門家の間でも候補交代論が提起された。

アイオワ州立大のステファン・シュミット教授は「今回のテレビ討論を健康に例えれば、主人公が公開舞台で心臓発作を起こしたような状況」とし「大衆の前で心臓発作を起こしたバイデン氏はもう責任感を手放し、これを名誉に集中治療室に入院する契機にするのが望ましい」と述べた。早く新しい候補を出せるようバイデン氏が自主的に辞退すべきということだ。

続いて「民主党の大統領候補は本来、予備選挙でなく党大会で決定する」とし「その間の選挙戦の結果を白紙にし、8月の党大会で新しい候補が競争する新しいドラマを作るのが賢明だろう」と指摘した。

シュミット教授はバイデン氏に代わる代案に関し「否定的な評価に向かう政府で明確な印象を残せなかったカマラ・ハリス副大統領よりも『次期候補』を前倒しにするのがよい」とし、ギャビン・ニューサム・カリフォルニア州知事、ジョシュ・シャピロ・ペンシルバニア州知事、グレッチェン・ウィットマー・ミシガン州知事などの実名を挙げた。

歴代大統領選挙の結果を正確に予測してきたアメリカン大のアラン・リヒトマン教授は「共和党は嘘を繰り返す候補を中心に結集する半面、民主党は自党の候補が初めて逆境を迎えると候補を捨てる考えをするというメッセージが続いている」と分析した。「過去125年の歴史を振り返って、こうした条件で勝利した政党は一つもなかった」としながらだ。

リヒトマン教授はその一方で「本当の悲劇は悪い人たちの抑圧や残忍さでなく善良な人たちの沈黙」という黒人人権活動家マーチン・ルター・キング氏の言葉を引用して、民主党が引き続き危機状況に沈黙する場合、より大きな危機をもたらすかもしれないと強調した。

◆「バイデン・トランプ対決ではトランプ氏が勝利」

実際、専門家5人は一斉に現在の構図が維持されれば11月の大統領選挙でトランプ氏が勝利すると予想した。バイデン氏に適当な対応戦略もないという意見だった。

シュミット教授は「バイデン氏が自ら辞退を拒否する場合、民主党の最後の戦略はすでに合意した9月のテレビ討論を取り消すことしかない」とし「過去より3カ月操り上げた討論が反転の契機になると考えたこと自体が失敗」と述べた。

シュマル教授は「討論でトランプ氏が点数を稼いだのは実際、バイデン氏があまりにも良くなかったため」とし「討論中、嘘と回避戦略を繰り返したという批判を受けるトランプ氏の立場で、あえて2次討論をする必要はないと判断する可能性がある点がそれなりにプラスの要因」と話した。

ソ・ジョンゴン教授は「民主党の党大会で新しい候補を指名することは可能だが、予備選挙の結果を無視して代議員が候補を決めること自体が非民主的という批判を受ける余地がある」とし「ただ、すでに今回の大統領選は前代未聞の事件が次々と登場する予測不可能な状況であるだけに、バイデン氏と民主党がどんな結論を出すのか速断は難しい」と話した。