空港ターミナルの屋外施設が一部倒壊、1人死亡 インド
インドのデリー国際空港で大雨による屋根倒壊事故が発生し、1人が死亡、8人が負傷した。
最近改修工事が終わったばかりの空港で、複数の車が押しつぶされる様子が目撃された。
現場を訪れた民間航空相は事故を深刻に受け止めつつ、事故原因に関する説明を行った。
【AFP=時事】インドのデリー国際空港(Delhi International Airport)で28日、大雨により車寄せの上に張り出した屋根が倒壊し、1人が死亡した。救急当局が明らかにした。同空港では最近一部改修工事が終わり、3か月前にナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相も出席して開所式が行われたばかりだった。
インターネットに投稿された画像からは、巨大な構造物が、ターミナル1の出発ロビー前の車寄せに止められた複数の車を押しつぶしている様子が分かる。
空港当局は「豪雨のため、張り出した屋根の一部が午前5時ごろ倒壊した」と発表した。
デリー消防の担当者はAFPに「8人が負傷し、1人が死亡した。救助活動は終了した」と話した。
事故をめぐり、野党議員からは「(総)選挙のためにターミナルを急いで開所した」との指摘と共に、拙速な工事が事故の原因となったとの声が上がった。
しかし、現場を訪れたラム・モハン・ナイドゥ・キンジャラプ(Ram Mohan Naidu Kinjarapu)民間航空相は記者らに「われわれは今回の事故を深刻に受け止めている」とした上で、「ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相出席して開所式が行われたのは反対側にある建物で、今回倒壊したのは古い建物。2009年に開設されたものだということをはっきりさせておきたい」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News