米大統領選、1回目の討論会始まる 経済対策など舌戦「最悪だった」「最高だった」

AI要約

米大統領選に向けた初の候補者討論会が開かれ、バイデン氏とトランプ氏が経済対策などで対決。

バイデン氏は経済の改善をアピールし、トランプ氏の政策を批判。一方、トランプ氏は経済成長を主張し、バイデン氏を批判。

討論会は異例の早い日程で実施され、無観客で進行。次回の討論は9月に予定。

【アトランタ=大内清】11月の米大統領選に向けた1回目の候補者討論会が27日、南部ジョージア州アトランタで開かれた。再選を目指す民主党のバイデン大統領(81)と、返り咲きを狙う共和党のトランプ前大統領(78)が2020年前回選以来の直接対決に臨み、経済対策などで舌戦を交わした。

バイデン氏は「政権を引き継いだとき、経済は最悪だった」と指摘し、堅調な雇用を回復した業績などを強調。トランプ氏の経済政策は「減税によって一部の富裕層を利しただけだ」と批判した。

これに対しトランプ氏は「私の政権下で経済は最高だった」と反論。バイデン氏の下で「米国は世界からの尊敬を失っている」とも主張した。

今回の討論会は、1960年に当時の民主党・ケネディ候補と共和党・ニクソン候補による初のテレビ討論が行われて以降で最も早い日程。

討論会はこれまで、民主、共和両党の正式な候補者指名後となる9月から10月に行われるのが通例だった。しかし今回は、討論を通じて高齢による衰えを否定したいバイデン氏側と、早期に攻勢を強めたいトランプ氏側の思惑が合致し、異例の6月開催となった。

また今回は、それぞれの支持者による不規則な言動で進行が滞るのを避けるため「無観客」で実施。2回目の討論は9月10日に予定されている。