北朝鮮、2日連続で汚物風船挑発…韓国軍「拡声器放送、融通性持たせて施行」

AI要約

北朝鮮の「汚物風船」挑発に対する韓国軍の対応と訓練について述べられた。軍当局は拡声器放送をしなかったが、訓練を実施し抑制力を高めた。

政府は北朝鮮の汚物風船散布に対する対応を検討したが、拡声器放送は保留された。北の行動次第で実施する方針。

北朝鮮は2日連続で汚物風船を散布。韓国軍は心理戦放送の準備を整えつつ、北の動向を引き続き注視している。

北朝鮮、2日連続で汚物風船挑発…韓国軍「拡声器放送、融通性持たせて施行」

半月ぶりに再開された北朝鮮の「汚物風船」挑発にも軍当局は25日、北朝鮮向けの拡声器放送をしなかった。その代わりに軍はこの日、国産多連装ロケット「チョンム」射撃訓練を実施した。特別な被害を誘発しない挑発に対応して消耗戦をするよりも、各種訓練を通じて北朝鮮に対する抑制力を実質的に高め、北朝鮮向け警告メッセージも送るという判断だ。

この日、軍関係者は「今日は拡声器放送に関連した対応措置なく、北の意図と動態に引き続き注目する」とし「北に対する心理戦放送は戦略的・作戦的状況によって融通性を持たせて施行する」と述べた。続いて「ここには北が追加で挑発をしないという前提がある」とし「拡声器放送を実施するかどうかは北の行動にかかっていると見ればよい」と話した。

北朝鮮は前日(24日)夜、汚物風船およそ350個を散布した。

政府は北朝鮮の汚物風船散布への対応カードについて議論を続けたが、この日午後、拡声器放送をひとまず保留することにした。

この日、政府関係者は「いくつかの理由で(今回は)拡声器放送までする必要はないという結論に到達した」とし「まず北が今回、意図的、故意的な被害誘発に集中しなかったという点を勘案した」と伝えた。実際、韓国軍の合同参謀本部がこの日に処理した汚物風船には安全危害物質がなく、ほとんどが紙類中心の軽いゴミが入っていた。

20日の脱北者団体の対北朝鮮ビラ散布に北朝鮮がそれなりに程度を調節して対応したという点も考慮されたという。軍関係者は「指示があればいつでも心理戦放送を直ちに施行する」とし「前方の全地域で拡声器設置を完了した状態」と話した。

一方、北朝鮮は2日連続で汚物風船を散布した。合同参謀本部は25日夜、「北が対南汚物風船をまた飛ばした」とし「京畿道(キョンギド)北部で南東方向に移動中」と伝えた。