金与正氏の追加挑発言及から3日…汚物風船をまた飛ばした北朝鮮

AI要約

北朝鮮は再び韓国に向けて汚物風船を飛ばし、合同参謀本部が風向きが北西風で移動中と明らかにした。

北朝鮮の金与正労働党副部長は脱北民団体のビラ散布に対し、汚物風船の追加散布を予告し、韓国側に対抗している。

韓国統一部が北朝鮮が散布した汚物風船の分析結果を公開し、北朝鮮住民の生活難を示す品物が多く含まれていることが明らかになった。

金与正氏の追加挑発言及から3日…汚物風船をまた飛ばした北朝鮮

北朝鮮が24日夜に再び韓国に向けて汚物風船とみられる物体を飛ばしていると韓国合同参謀本部が明らかにした。

合同参謀本部はこの日夜、国防部出入り記者団に配布した文字メッセージの公示を通じて「北朝鮮が対南汚物風船(推定)をまた浮揚している」とし「現在風向きが北西風で京畿(キョンギ)北部地域から南東方向に移動中」と説明した。

これは20日に韓国側の民間団体が前方地域からビラを飛ばしたことに対する正面対抗とみることができる。北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長は21日、朝鮮中央通信を通じて公開した談話を通じて脱北民団体が前日ビラを散布した事実に言及して「明らかに『するな』と言ったことをまたやったのだから、しなくてもよいことができたのは当然のこと」とし、汚物風船の追加散布を予告した。

北朝鮮が韓国側に対して汚物風船を散布したのは今年に入って5回目だ。北朝鮮は先月28~29日に初めて風船を飛ばしたのをはじめ、今月1~2日2回目、8日夜3回目、9日夜4回目と、韓国側に対して汚物風船を散布した。風船はソウル・京畿・仁川(インチョン)をはじめとする首都圏はもちろん、境界地域から直線距離にして250キロメートル以上離れた慶尚北道霊泉(キョンサンブクド・ヨンチョン)でも見つかった。

これに先立って24日、韓国統一部は北朝鮮がこれまで散布した汚物風船70個余りを回収・分析した結果を公開して「一般ごみよりも、一定の大きさの廃紙・ビニール・布切れなど急造したと見られるいわゆる『散布用ごみ』が多数だった」と説明した。

ここには穴の空いた靴下やつぎはぎした手袋など北朝鮮住民たちの劣悪な生活難を見せる品物が多数入っていた。風船の中に入っていた土壌(堆肥など)からは寄生虫が検出された。汚物風船からは北朝鮮が敏感に反応する「最高尊厳」関連文書が出てきたのも目を引いた。「偉大な指導者金正日(キム・ジョンイル)大元帥様教示」と書かれた文書の表紙などもごみとともに入れて飛ばしたのは、短時間に風船の物量攻勢を広げるために急いで廃棄物を集めた点を傍証する部分だ。

韓国統一部当局者は「核・ミサイル開発によって財源が底をついたことや非現実的な計画経済を復元したことなどの措置により、住民たちが深刻な生活苦にあえいでいる点をそのまま露出したもの」としながら「特に韓国の北朝鮮に対する支援物品を汚物風船に含んだことは『敵対国交戦国』という対南基調を印象づけると同時に、対北ビラ問題に対する極度の反感を表出しようとする狙いがあるとみられる」と話した。