北朝鮮の風船に寄生虫 衛生状態反映か、韓国政府が分析

AI要約

韓国に飛ばされた北朝鮮の風船からは人ぷん由来の寄生虫が検出された。

北朝鮮はビラ散布に対抗し、風船を飛ばしている。

北朝鮮が飛ばしたごみには衣類やキャラクター商品の模造品などが含まれていた。

 【ソウル時事】韓国統一省は24日、北朝鮮が韓国に風船で飛ばしたごみを分析した結果、土の中から人ぷん由来とみられる寄生虫が検出されたと明らかにした。

 北朝鮮は5月末以降、韓国側のビラ散布に対抗し、多数の風船を飛ばした。

 統一省は寄生虫について、衛生状態の悪さに起因するものだと分析。ただ、土の量が少ないため、韓国での感染症の恐れはないとしている。

 ごみの大半は、一定の大きさに切られた紙や布、ペットボトルなど。「劣悪な経済状態を示す」(統一省)使い古された靴下やTシャツ、キャラクター商品の模造品も見つかった。

 韓国の企業がかつて北朝鮮への支援として送った衣類は、切り刻まれた状態にされており、同省は「韓国産製品に対する敵対感を露骨に示した」との見方を示した。

 韓国の脱北者団体は20日にも北朝鮮の体制を批判するビラを散布。北朝鮮が再び反発し、汚物風船を韓国に向けて放つ可能性がある。