ロシア南部ダゲスタン襲撃、死者20人に 国内不安定化に懸念

AI要約

ロシア南部ダゲスタン共和国で23日に発生した教会や警察施設への襲撃事件で20人が死亡し、捜査がテロ事件として進行中。

事件は首都マハチカラやデルベント、セルゴカラで発生し、男らが自動小銃を使用して襲撃を行い、激しい銃撃戦が続いた。

死者は警官15人と民間人4人で、20人以上が負傷。ロシア国内情勢不安定化の懸念もある。

ロシア南部ダゲスタン襲撃、死者20人に 国内不安定化に懸念

 ロシア南部ダゲスタン共和国の地元当局は24日、同共和国で23日に起きた教会や警察施設などへの襲撃事件の死亡者が20人に達したと発表した。事件の背景は不明だが、ロシア連邦捜査委員会はテロ事件として捜査を開始。ロシアでは3月にモスクワ郊外の襲撃事件で140人以上が死亡しており、ウクライナ侵攻が続くなか、ロシアの国内情勢の不安定化を懸念する声もある。

 事件が発生したのは現地時間の23日午後6時ごろ。ロシアメディアによると、自動小銃を持った男らが首都マハチカラと、約100キロ南東のデルベントでロシア正教会やシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)、警察施設を襲撃し、一部で火を放った。両都市の中間にあるセルゴカラでも、警察車両への発砲で警官が負傷したという。

 両都市では警官隊と激しい銃撃戦となった。地元当局が死者20人と発表する一方、連邦捜査委員会は警官15人と民間人4人が死亡と明らかにした。民間人のうち2人は司祭と警備員だった。負傷者は20人以上という。