韓国バッテリー工場火災、20人の遺体発見 報道

AI要約

韓国のソウル南郊のバッテリー工場で発生した火災で約20人の遺体が発見され、78人が無事だと判明。

火災はリチウムイオンバッテリー工場で発生し、高温で高速に燃焼するリチウムバッテリーが消火を難しくしている。

工場火災による煙が大量に発生しており、住民には屋内退避や窓の閉めるよう警告が出された。

韓国バッテリー工場火災、20人の遺体発見 報道

【AFP=時事】韓国の首都ソウル南郊の華城(Hwaseong)にあるバッテリー工場で24日に発生した火災の現場から、約20人の遺体が発見された。聯合ニュースが同日、伝えた。

 火災が発生したのは韓国の電池メーカー大手、アリセル(Aricell)のリチウムイオンバッテリー工場。消防関係者によると工場では当時、100人以上が働いていた。製品の検査と梱包(こんぽう)を行っていた2階から、複数の爆発音がするのを従業員が聞いたという。

 聯合ニュースによると、救助隊員がようやく入れる状態になった工場内で約20人の遺体を発見した。これまでに無事が確認されたのは78人。

 広大な工場の2階には推定3万5000個のバッテリーが保管され、さらに他のエリアにも多数のバッテリーがあったとされる。

 リチウムバッテリーは高温かつ高速で燃焼するため、従来の消火方法では制御が難しい。消防関係者は「さらなる爆発が懸念されたため、立ち入りが困難だった」と説明し、「リチウム電池メーカーであるため、散水では消火できないと判断し、現在は乾燥砂を使用している」と付け加えた。

 華城市当局は「工場火災による煙が大量に発生している」として、住民に屋内に退避するよう警告。通行ルートの迂回(うかい)や、近隣住民には建物の窓を閉めるよう指示した。【翻訳編集】 AFPBB News