中印関係、国境地帯の平和が重要 直行便停止巡りインド外務省

AI要約

インド外務省は中国との国境地帯の平和が両国関係の重要性を強調。

インドは中国の直行便再開に消極的な姿勢を見せ、国境での緊張が続く状況。

両国の直行便は新型コロナウイルス感染拡大の影響で停止されたまま。

中印関係、国境地帯の平和が重要 直行便停止巡りインド外務省

[ニューデリー 21日 ロイター] - インド外務省は21日、中国との国境地帯の平和が両国関係の改善に重要との認識を示した。ヒマラヤの国境地帯で対立が続く中、インドが中国との直行便再開に消極的だとするロイターの報道を受けた。

ロイターは20日、中国がインドに対し、4年間停止されている直行便の再開を働きかけているものの、インドは抵抗していると報じた。

外務省報道官は直行便が途絶えている状況について問われると「国境での平和と平穏が重要だ」と述べた。詳細には踏み込まなかった。

中印関係は両国軍が2020年6月にヒマラヤの国境係争地帯で衝突し、インド側で20人、中国側で少なくとも4人が死亡して以降、緊張が続き、現在もそれぞれ数千人の兵士を配置したままだ。

両国間の直行便は19年12月にピークに達したが、新型コロナウイルス感染拡大で4カ月後に停止。インドは1年後に国際便の制限を解除し、中国も23年初めにコロナに関連する渡航規制を全面解除したが、両国の直行便再開にはつながっていない。