米最高裁、DV加害者の銃保持禁止する連邦法を合憲と判断

AI要約

米最高裁がDV加害者による銃所持を禁止する連邦法を支持し、バイデン大統領に追い風をもたらす判断を下した。

判決は8対1で賛成し、DV被害を受けた配偶者への接近禁止命令を受けているDV加害者の銃所持を禁止する連邦法は憲法に則った措置と認定。

バイデン大統領は判決を受けて、DV被害者と家族が今後もこの連邦法による保護を受けられることを強調。

米最高裁、DV加害者の銃保持禁止する連邦法を合憲と判断

Andrew Chung

[ワシントン 21日 ロイター] - 米連邦最高裁は21日、ドメスティックバイオレンス(DV)の加害者による銃所持を禁止する連邦法は合憲だとする判断を示した。2022年の判例で銃所持の権利を認めていた最高裁が、この銃規制の連邦法を支持したことで、規制強化を推進してきたバイデン大統領には追い風となりそうだ。

最高裁判事9人のうち、ロバーツ長官ら8人が判決に賛成。1人は反対した。

連邦法は、DVの被害を受けた配偶者らへの接近禁止命令を受けているDV加害者の銃所持を禁止している。この訴訟は、接近禁止命令を受けた後に銃を保有していたとして有罪判決を受けたテキサス州の男性が、判決は銃所持の権利を認めた合衆国憲法修正第2条に違反するとして起こしていた。

ロバーツ長官は、連邦法は他者に危害を加える恐れのある者を標的にしていると指摘。DV加害者が接近禁止命令を受けている間、銃所持を禁止されることは憲法に則った措置だと主張した。

バイデン大統領は判決を受け、DV被害者と家族はこれまでの30年間と同様、この連邦法による保護を受けることができると強調した。