フランス各地で女性が大規模デモ、極右政党に抗議

AI要約

フランス各地でマリーヌ・ルペン氏の極右政党への抗議デモが行われる。世論調査では総選挙での勝利が予測されており、女性の権利団体など約200が参加したデモは平和的に行われた。

フランス議会が女性の人工妊娠中絶の自由を憲法に明記する憲法改正案を可決。しかしRNの一部議員が反対し、女性の権利を巡る懸念が広がっている。

最新の世論調査によると、右派連合が首位の座を獲得する見通し、マクロン大統領率いる与党連合は3位となっている。

フランス各地で女性が大規模デモ、極右政党に抗議

[パリ 23日 ロイター] - フランスでは23日、マリーヌ・ルペン氏の極右政党「国民連合(RN)」に抗議する女性の大規模なデモが各地で行われた。世論調査ではRNが今月末の総選挙で勝利を収めそうだとの結果が出ている。

女性の権利を訴える団体や労組など約200がパリなど数十の都市で抗議行動を組織。極右政党が政権を握れば女性の権利が脅かされると訴えた。主催者によると、パリでは1万人余りの女性が抗議行動に参加し、平和的にデモを行った。

フランス議会は3月、主要国として初めて女性の人工妊娠中絶の自由を憲法に明記する憲法改正案を可決した。しかしRNの一部議員は法案に反対し、同党の女性の権利に対する姿勢を巡り国民の一部で懸念が広がっている。

23日公表の世論調査によると、RNなど右派連合は今月30日に行われる国民議会(下院)の第1回投票の得票率予想が35.5%で首位となり、左派連合「新人民戦線(NFP)」の29.5%を上回った。マクロン大統領率いる中道の与党連合は19.5%で3位にとどまった。