韓国月城原発4号機、使用済み核燃料貯蔵水2.3トン海に漏れ出す

AI要約

慶尚北道慶州の月城原子力発電所4号機で貯蔵水が海に放出されたが、放射線量は安全基準内。

漏洩原因の調査中であり、適切な安全措置を取る方針。

過去にも安全設備の問題があり、原子力安全委員会が環境影響評価結果を公開予定。

稼動を中断して定期検査を受けた慶尚北道慶州(キョンサンブクド・キョンジュ)の月城(ウォルソン)原子力発電所4号機で使用済み核燃料貯蔵槽にあった貯蔵水2.3トンが排水口を通じて海に放出された。ただ放出された貯蔵水の有効放射線量は一般人の年間線量限度(人体に害がないと考えられる放射線の量的限界)を大きく下回るという。

韓国原子力安全委員会は22日、原発を運営する韓国水力原子力から計画予防整備中である月城4号機でこのように放出された事実の報告を受け、ただちに韓国原子力安全技術院(KINS)の専門家を派遣して正確な漏洩量と漏洩原因などを調査中だと明らかにした。使用済み核燃料貯蔵槽の水位減少量と推定される貯蔵水放出量は約2.3トンだ。

報告によると、韓国水力原子力はこの日午前4時34分ごろに使用済み核燃料貯蔵槽の水位が下がったのを発見し漏洩遮断措置をした。

月城原発4号機は4月20日から稼動を止め計画予防整備をしている。

この原発は先月13日に予備ディーゼル発電機をテストする過程で安全設備に電源を供給するケーブルの電圧が一時低下したのに自動で作動しなければならない機器冷却水ポンプなど安全設備が動作しなかった事実が原子力安全オンブズマンを通じて情報提供され原子力安全委員会の調査を受けている。

原子力安全委員会関係者は「使用済み核燃料を冷却させる冷却水とこの冷却水を冷ますための熱交換装置の間に漏洩などの問題が生じたと推定され、ひとまずバルブなどで遮断して貯蔵水の追加漏洩を防いだ上で正確な原因を調査している」と説明した。

原子力安全委員会は今後具体的な環境影響評価結果とともに安全措置の適切性などを調査して公開する予定だ。