日韓「防衛接近」のウラで、いま「反日ムーブメント」の“再来”が警戒されるワケ

AI要約

日韓防衛相会談が実施され、レーダー照射問題に関する再発防止策が語られた。

元海軍兵士の証言から、韓国海軍と自衛隊の関係、文在寅政権下の日本敵視指針について明らかになった。

最近の日韓関係を懸念し、今後の韓国政権交代による反日ムーブメント再燃の可能性に警鐘を鳴らす。

日韓「防衛接近」のウラで、いま「反日ムーブメント」の“再来”が警戒されるワケ

 6月1日、日韓防衛相会談が実施された。木原稔防衛相がシンガポールでのアジア安全保障会議に参加し、韓国国防部のシン・ウォンシク長官と会談をしたのだ。

 今回の会談で注目を集めたのは、レーダー照射問題に関して再発防止策が語られたという点だろう。そもそもレーダー照射問題とは2018年12月20日に、能登半島沖の日本海において韓国海軍駆逐艦から海上自衛隊第4航空群所属P-1哨戒機への火器管制レーダーの照射された騒動のことである。

 私のカミさんの親友の旦那が職業軍人の海軍兵士として20年ほど勤め上げていた。今はエステサロンを営む奥さんの助けになればと床屋さんの修行を行っている。そんな床屋を目指す彼とこのレーダー照射が起きた時に話したことを思い出す。

 レーダー照射が大きく問題になったときに彼がまず話していたのは「実は韓国海軍は自衛隊と仲が良いんですよ」という話だった。軍務で日本に何度も入港したことがあると話しながら、その頃の自衛隊との交流や当時の上官から聞いた話を多くしてくれた。韓国軍と自衛隊の仲が良いという話は日本でも聞いた事があったが、当事者から話を聞いて日韓問題に関して少し安心感を覚えたものだった。

 そんな彼も海軍の元上官から聞いたとして、韓国で文在寅政権になってから、日本に対して必要以上に敵対視する指針ができたというのだ。彼も軍務を20年経験する中で政権も何度か変わったがこれほど日本を敵対視したことはこれまでなかったという。

 彼も最初はこの指針の意味が理解出来なかったが、後に「反日・不買扇動」を見てすべて納得ができたと言う。そんな最中にレーダー照射が起きたというわけだ。

 文在寅政権下では、日本政府の韓国ホワイト国解除を受けて、韓国は日本とのGSOMIA破棄へ国民意識を誘導し、反日・不買運動へ扇動していったことは記憶に新しい。このとき、文在寅政権は笑いが止まらなかっただろう。

 反日・不買が思い通りになった左派従北議員たちは、その後、高笑いの中で反日不買集会の後の食事が寿司と日本酒だったり、マイカーが日本車だったり、若者を惹きつけるために日本アニメのコスプレをしたりと“むちゃくちゃの限り”を尽くしていたこともいまでは明白になっている。彼もこういった流れを一般人より深く理解する中で、今年4月に行われた韓国の選挙結果に恥じている者の1人だという。

 最近の日韓関係を見ているともどかしい。今、日韓の交流が盛んになっていく中で、日本は決して気を許してはいけないと私は思うのだ。今回の選挙で韓国民の票を入れる意識が「お金(補助金)」で大きく影響されてしまうとわかった以上、次回の大統領選は野党が政権を取る様に思える。

 そうなってしまえば新政府は日本を敵対視する中で、左派思考的な「飴と鞭」を使い分けてくるだろう。その結果、「反日ムーブメント」の悪夢が再び実現するかもしれない。