米、ウクライナに優先供与 パトリオット、他国用振り向け

AI要約

カービー米大統領補佐官が発表した通り、ウクライナの防空態勢強化のため、他国向けの防空システムを提供する方針を明らかに。

対象はパトリオットとNASAMSで、製造能力の限界から、緊急に必要なウクライナを優先する。

ウクライナ向けの提供により米政府がスイスに納入予定だったパトリオットを回し、スイスには遅れて引き渡すとの報道もある。

 【ワシントン時事】カービー米大統領補佐官(広報担当)は20日の記者会見で、ロシアの侵攻を受けるウクライナの防空態勢を強化するため、他国向けの防空システムをウクライナに振り向けると発表した。

 米国の製造能力に限界があるため、緊急に必要としているウクライナを優先する。

 対象は、地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」と地対空ミサイル「NASAMS」。台湾とイスラエルへの供与には影響しない。カービー氏は「困難だったが、必要な決定だった」と強調した。これに先立ち、欧州メディアは米政府がスイスに納入予定だったパトリオットをウクライナに回し、スイスには遅れて引き渡すと報じた。