新型コロナ変異株「フラート」が感染拡大中...「爆発と強さ」に今夏は要警戒

AI要約

アメリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が拡大中で、感染の波が来る可能性が高まっている。

新たな変異株のKP.2とKP.3は既存の変異株より感染力が強い可能性があり、ワクチンの対応も進められている。

現時点ではフラートは一般的に重症化しないとされているが、引き続き警戒が必要である。

新型コロナ変異株「フラート」が感染拡大中...「爆発と強さ」に今夏は要警戒

新型コロナウイルスの新たな変異株がアメリカで拡大中だ。今夏、感染の波が来る可能性を専門家は警告している。

新たな変異株の通称はFLiRT(フラート)。米疾病対策センター(CDC)によれば、アメリカでは5月、フラートの1種のKP.2が新型コロナ感染症例のうち最多を占めた。

6月に入ってからは新手のKP.3が流行し、その割合は25%に上っている。どちらも既存の変異株より感染力が強い可能性がある。

「現在のワクチンが対応するのは(オミクロン株の亜系統)XBB1.5だが、ある程度の交差免疫が働くはずだ」と、南オーストラリア大学のエイドリアン・エスターマン教授(生物統計学)は言う。

「(オミクロン株の亜系統)JN.1、またはフラートの1種に対応したワクチンは9月頃に入手可能になる予定で、より大きな予防効果が期待できる」

現時点では、フラートは一般的に重症化しないと指摘されているが、油断は禁物だ。