20代の女性参加者は「ちょっと恥ずかしいけど楽しい!」 生まれたままの姿で自転車にまたがるイギリスの“奇祭”を体当たりレポート

AI要約

ロンドンで毎年行われる「World Naked Bike Ride」が20周年を迎え、ロンドン在住の日本人男性もついに参戦した。

参加者は服を着ずに自転車に乗り、環境保護とボディポジティブを掲げて街を練り歩く。神保氏はイベントを見物するだけでなく、今年は自分も服を脱ぎ参加した。

サイクリングは各々好きなスタート地点からスタートし、最終目的地は街の中心地にある「ハイドパーク」。神保氏はリージェンツパークからの出発で、ゴールを目指した。

20代の女性参加者は「ちょっと恥ずかしいけど楽しい!」 生まれたままの姿で自転車にまたがるイギリスの“奇祭”を体当たりレポート

 6月8日(土)の昼下がりのこと。ロンドンの街角に突如、服を身に着けない状態で自転車にまたがる集団が現れた。今年も「World Naked Bike Ride in ロンドン」の季節がやってきたのだ。「環境保護」と「ボディポジティブ」を掲げる名物イベントは、今年でなんと20周年の節目を迎えた。これまでは“見物専門”だったロンドン在住の日本人男性が、今年はついに自ら服を脱ぎ捨て参戦。その体当たりレポートをお届けする。

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 ロンドン在住の神保承太郎氏は、現地法人で広告関係の仕事に就く40代の男性だ。7年前、転職を機に住み始めたロンドンでこの“奇祭”の存在を知って以来、その物珍しさからイベントがある日はほぼ毎年、カメラを持って見物に出掛けてきたという。

「正直なところ、当初は“可愛い子いないかな”という下心も多分にありました。でも、段々とイベント当日だけしかない独特の高揚感や、熱気に包まれた人々の様子を見るのが好きになり、今ではすっかり虜になってしまいました。感覚としては、日本の盆踊り当日のあのワクワク感と近いかも知れません」(神保氏)

“見るだけ”では辛抱できなくなってしまった神保氏は、今年ついに自らこの「World Naked Bike Ride in ロンドン」に参戦することを決意したのだ。

「ただ、今年は服を脱ぐには少し寒すぎました(笑)。去年は30度超えの真夏日だったのですが、今年は14時の時点で気温が18度ほど。そのせいもあってか、スタート地点の人の集まりは、例年に比べるとちょっと少なく感じました」(神保氏)

 サイクリングの最終目的地は街の中心地にある「ハイドパーク」という公園。市民の憩いの場として愛される大きな公園で、日本で言うと代々木公園のイメージに近いそうだ。

「サイクリングは距離やルートの違いで、全部で8つのスタート地点に分かれます。各々好きなスタート地点に集まって、時間になったら服を脱ぎ、あとは自転車で走るだけ。事前の受付や参加費の支払いは必要ありません」(神保氏)

 最長だと20キロメートルの距離を3時間かけて走るコースもあるそうだ。神保氏は今回が初参加だったので、一番アクセスのしやすい「リージェンツパーク」のスタート地点をチョイス。集合時間は14時35分。出発が14時50分。16時までにゴールのハイドパークを目指すコースだ。