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東部ハリコフ州で攻撃継続 ロシア「緩衝地帯の拡大目的」
ロシアのペスコフ大統領報道官は、ウクライナ軍からの攻撃を防ぐためにハリコフ州で緩衝地帯を拡大中であり、民間人が被害を受けている。
ロシアのプーチン大統領が提示した和平提案には、ウクライナ軍の全面撤退要求が含まれているが、ハリコフ州とオデッサ州については撤退要求がない。
報道記者がウクライナ軍の攻撃で死亡し、ロシア軍もウクライナの住宅街を攻撃して市民が犠牲になる事態が続いている。
【キーウ共同】ロシアのペスコフ大統領報道官は16日放映の国営テレビ番組で、ウクライナ軍からロシア西部への攻撃を防ぐ緩衝地帯を拡大するため、ウクライナ東部ハリコフ州で攻撃を続けていると述べた。同州知事によると、16日には妊娠中の30代女性や13歳の少年ら3人が負傷した。
また、ロシアのプーチン大統領が14日に示した独自の「和平提案」には交渉開始の条件としてロシアが一方的に併合したウクライナ東部・南部4州からのウクライナ軍の全面撤収が含まれていたが、ペスコフ氏はハリコフ州と南部オデッサ州からの撤収は要求していないと強調した。
ロシアのニュースサイト「ニュース・ルー」は16日、ウクライナ東部ドネツク州ニコリスコエで同社の男性記者(29)がウクライナ軍の攻撃で死亡したと発表した。ルポ取材を予定していたが、無人機攻撃に遭遇したという。
一方、ドネツク州の検察当局は16日、ロシア軍が同州の主要都市クラマトルスク近郊の住宅街を攻撃し、4歳と7歳の兄弟を含む市民7人が負傷したと明らかにした。多数の民家も損傷した。