中国は台湾「排除」を国家の大義と認識、頼総統が士官学校で演説

AI要約

台湾の頼清徳総統が南部・高雄市にある陸軍軍官学校の創立100周年記念式典で演説し、中国の台湾併合と排除の立場に対抗する必要性を強調。

中国の王滬寧・人民政治協商会議主席が台湾との関係に関するフォーラムで、台湾統一を主張し独立派をけん制。

台湾のリーダーと中国の関係が緊張する中、両者の対立が深まっている。

中国は台湾「排除」を国家の大義と認識、頼総統が士官学校で演説

Ben Blanchard Ann Wang

[高雄(台湾) 16日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は16日、南部・高雄市にある陸軍軍官学校の創立100周年記念式典で演説した。中国は台湾の併合と「排除」を国家の大義と見なしていると述べ、士官候補生らに敵を知り、敗北主義に屈してはならないと訴えた。

頼氏は「最大の課題は、台湾海峡の現状を破壊し、台湾の併合と中華民国の排除を民族再生の偉大な大義と見なす中国の強力な台頭に立ち向かうことだ」と語った。

頼氏の発言に関して、中国国務院台湾事務弁公室からコメントは得られていない。

中国共産党序列4位の王滬寧・人民政治協商会議(政協)主席は15日、中国で開催された台湾との関係に関するフォーラムで、「(台湾)統一は中華民族の偉大な再生にとって歴史的に必要だ。いかなる分離主義の陰謀も粉砕される」と述べ、独立派と見なす頼氏をけん制した。