親露のハンガリー、NATOのウクライナ支援を「阻止しない」

AI要約

ハンガリーのオルバン首相は、NATOによるウクライナ支援を阻止しないことを表明した。

親露的なハンガリーがNATO支援に反対していたが、今回は資金提供や人員派遣には参加しないことを確約。

NATO首脳会議での決定に向け、ハンガリーの反対がなければ全会一致で進む見通し。

親露のハンガリー、NATOのウクライナ支援を「阻止しない」

 ハンガリーのオルバン首相は12日、北大西洋条約機構(NATO)によるウクライナ支援を「阻止しない」と述べた。AP通信などが報じた。親露的なハンガリーはNATO加盟国でありながらウクライナ支援に反対してきたが、NATOによるウクライナへの資金提供や人員派遣に参加しなくていいとの確約を得たという。

 オルバン氏は12日、NATOのストルテンベルグ事務総長とブダペストで会談し、その後の共同記者会見で明らかにした。

 ストルテンベルグ氏も、ハンガリーがNATOのウクライナ支援計画に加わらないことに「同意した」と明言し、オルバン氏から代わりに「他の加盟国の取り組みに反対しないとの保証を得た」と説明した。

 ストルテンベルグ氏は加盟国に対し、年間400億ユーロ(約6兆8000億円)規模のウクライナ支援を継続することを提案している。来月に米ワシントンで開かれるNATO首脳会議で協議される見込みで、ハンガリーの反対がなければ全会一致で決定される可能性が高まる。【ベルリン五十嵐朋子】