オーストリア、9月29日に総選挙実施へ 極右が優勢

AI要約

オーストリアのネハンマー首相が、総選挙を9月29日に実施すると発表し、極右勢力との対決を目指す。

極右の自由党(FPO)が支持率を伸ばし、ネハンマー首相の保守派政党との連立が揺らいでいる状況。

9月29日の選挙への準備が進む中、各政党の支持率は変動し、連立交渉が複雑になる可能性がある。

オーストリア、9月29日に総選挙実施へ 極右が優勢

Francois Murphy

[ウィーン 11日 ロイター] - オーストリアのネハンマー首相は11日、議会の5年任期が終了する9月29日に総選挙を実施すると発表した。勢いづく極右勢力との対決を可能な限り引き伸ばす考えだ。

高インフレなどで、ネハンマー氏の保守派政党と緑の党の連立政権に対する有権者の不満が募る中、極右の自由党(FPO)は世論調査で支持率を伸ばし他政党を大きく引き離している。

9日に行われた欧州議会選では予想ほど躍進しなかったものの、初めて勝利した。

ネハンマー氏は「あすの閣議で、国民議会(下院)選挙の日程が9月29日に設定される」とXに投稿した。

議会選挙の世論調査によると、FPOの支持率は約30%。ネハンマー氏の国民党(OVP)と野党・社会民主党がそれぞれ約20%で2位を争っている。FPOとの連立は全ての政党が拒否しており複雑になる可能性がある。