スターシップ、宇宙から地球への帰還に成功…大気圏再突入で機体を損傷(海外)

AI要約

スペースXの宇宙船「スターシップ」が地球に帰還して大きな損傷を受けたが、再利用可能性を示す重要な一歩となった。

宇宙から地球に降下する際にフィンが剥がれ、カメラのレンズにひびが入るなど損傷が目立ったが、スペースXの成功を喜ぶ声が上がる。

スターシップは着陸の練習を一部達成し、イーロン・マスクはチームの壮大な偉業をたたえた。

スターシップ、宇宙から地球への帰還に成功…大気圏再突入で機体を損傷(海外)

スペースXの宇宙船「スターシップ」は宇宙を飛行して帰還したが、地球に降下する際に目に見えるほどの損傷を受けた。

落下中にロケットのフィンの表面が剥がれ始め、カメラのレンズにはひびが入った。

だが、スターシップが宇宙から地球に帰還したことは機体の再利用に向けた大きな一歩であり、イーロン・マスクは勝利を宣言した。

スペースX(SpaceX)の巨大ロケット「スターシップ(Starship)」は、2024年6月6日、イーロン・マスク(Elon Musk)の火星移住計画に向けて大きな勝利を収めた。

このロケットはエンジンを噴射し、管制センターとの通信も正常に行われ、宇宙へと飛び出し、その後インド洋に水しぶきを上げて帰還した。

しかしながら、スペースXのライブストリーミング配信では、この宇宙船が地球の大気圏を通過する際に目に見えて壊れていく様子が映し出されていた。

視聴者は宇宙船そのものを限られた範囲でしか見ることができなかったが、好都合なことに、カメラは地球へ降下する途中から表面が剥がれ始めたフィンのすぐ前に配置されていた。

その後、宇宙船から大量の破片が降り注ぎカメラが曇った。ライブストリーミング配信に出演したスペースXのコメンテーターによると、非常に厳しい状況下でレンズにひびが入ってしまったという。

それでも、スターシップは今回のフライトの最大の目的のひとつである着陸の練習を少なくとも部分的には達成している。

スペースXのオペレーターはスターシップが海面に近付いた時にエンジンを噴射させて機体を垂直に降下させて軟着陸しようとしたと認めている。

この出来事の全容は、スペースX のライブストリーミング配信で、1時間25分あたりから見ることができる。

Watch Starship’s fourth flight test →

— SpaceX (@SpaceX) June 6, 2024

マスクは勝利を主張し、Xに次のように投稿した。

「多くのタイルを失ってフラップは破損したが、スターシップは海に軟着陸することができた! おめでとう、スペースXチームは壮大な偉業を成し遂げた!」

宇宙船へのダメージやカメラの記録映像の視界の悪さを考えると、実際にどのような着陸の仕方だったのかはすぐには分からなかった。

スターシップの損傷の全容も今のところ明らかになっておらず、スペースXがスターシップを海から回収する予定はないため、今後も明らかになることはないかもしれない。