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交渉か戦闘か 対立する閣内 ガンツ氏離脱で政権運営は一層困難か
イスラエル軍はガザ中部ヌセイラトでの人質救出作戦で4人を救出し、ガザ保健省は274人が死亡したと発表。
ガンツ前国防相が戦時内閣から離脱し、国際社会やネタニヤフ政権に影響を与える可能性がある。
停戦交渉を続けるが、外交問題の見直しはまだ不透明。
![交渉か戦闘か 対立する閣内 ガンツ氏離脱で政権運営は一層困難か](/img/article/20240610/6666fe04ab7bf.jpg)
イスラエル軍は8日に実施したパレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトの人質救出作戦で、男女4人を救出。一方で、ガザ保健省はこの作戦によってパレスチナ側の274人が死亡したと発表しました。9日にはイスラエルのガンツ前国防相が、ガザでの戦闘方針を決める戦時内閣から離脱することが発表されました。こうした動きは国際社会やネタニヤフ政権の今後にどのような影響を及ぼすのか。中東地域の政治に詳しい長沢栄治・東大名誉教授に聞きました。
――今回の人質救出作戦をどう見ますか。
停戦交渉を続ける仲介国や国際社会は、多くの犠牲を出したヌセイラトの軍事作戦を強い言葉で非難した。だが、イスラエルとの外交問題の見直しまでには至らないだろう。