ラファへ逃れた住民らほぼ全員退避、残りは10万人のみ 国連機関

AI要約

UNRWAは、ガザで戦闘に巻き込まれた住民らがラファ市に避難し、その後ほぼ全員が市から退避したことを報告。

避難場所が空っぽになった状況や10万人以上が残っているとされる状況について発表。

約170万人の住民が戦闘の影響で移動を強いられ、残った住民も新たな軍事作戦の影響を受ける状況。

ラファへ逃れた住民らほぼ全員退避、残りは10万人のみ 国連機関

(CNN) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は8日、パレスチナ自治区ガザで戦闘に巻き込まれて居場所を奪われ、同地区最南部ラファ市へ一斉に逃れていた住民らのほぼ全員が同市から退避したと報告した。

UNRWAは、市内に残っている住民らは今月5日時点で約10万人との最新データをSNS上で発表した。ラファ市に設けていた同機関の避難場所は全て空っぽの状態になっているという。

イスラエル軍は先月6日、ラファへの地上侵攻作戦を強化。この攻撃開始前、ガザ全土から同市に押し寄せていた住民らの人数について援助機関やNGOは少なくとも120万人と推計していた。

UNRWAによると、戦闘勃発やイスラエル軍の退去指示で自宅などを追われ、移動を強いられた住民らはガザ全土で約170万人。より安全な場所を求めて移動を何度も迫られた家族もいる。

イスラエル軍はラファへの侵攻を続行する一方で、先週にはガザ中部で新たな軍事作戦も仕掛けた。中部ヌセイラトでではUNRWA運営の学校が空爆され、数十人が死亡する惨事が起きた。学校には推定6000人が退避していたとされた。