露攻撃で電力供給能力4割以下、キーウでは1日4時間しか電気使えない地域も…英紙報道

AI要約

ウクライナを侵略するロシア軍による発電所への攻撃で、ウクライナの電力供給能力が侵略開始前の4割以下に落ち込んだ。

ウクライナの発電能力は20ギガ・ワット以下に低下し、計画停電が頻繁に行われている状況下で市民生活に影響が出ている。

露軍による発電所への攻撃により、キーウでも電力不足が深刻化し、小型の発電機に頼った生活を送らざるを得ない状況にある。

 英紙フィナンシャル・タイムズは5日、ウクライナを侵略するロシア軍による発電所などへの攻撃で、ウクライナの電力供給能力が2022年の侵略開始前の4割以下に落ち込んだと報じた。首都キーウで計画停電を迫られ、市民生活に大きな影響が出ている。

 同紙によると、従来は欧州最大規模の約55ギガ・ワットあったウクライナの発電能力は現在、20ギガ・ワット以下に低下した。露軍は今年春以降、発電所への攻撃を強め、5月31日~6月1日の攻撃では南部ザポリージャ州にある同国最大の水力発電所が稼働を停止した。

 5月以降、各地で計画停電が頻繁に行われている。ニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」などによると、キーウでも1日約4時間しか電気が使えない地域があり、市民は小型の発電機に頼った生活を送っている。