イスラエル、ガザ中心部にある学校を空爆するのにアメリカ製の爆弾を使用か(海外)

AI要約

イスラエルがアメリカ製の爆弾を使用して、パレスチナ自治区ガザにある国連が運営する学校を空爆したことがCNNの分析で明らかになった。

攻撃はハマスを狙い、数十人の避難民が犠牲になった。

国際的な非難が高まる中、バイデン大統領によるイスラエルへの支援が厳しく問われている。

民間人の犠牲を出す攻撃についてIDFとUNRWAの間で主張が対立。ハマスとの抗争が激化し、数万人の死者を出している。

パレスチナ保健当局が報告した紛争の死者数に議論が巻き起こっている。

バイデン大統領はジェノサイド支持の非難を受ける中、停戦協定締結を促し、新たな試練と直面している。

イスラエルの軍事行動が人道的な観点から大きな問題となっており、国際社会の圧力がかかっている。

イスラエル、ガザ中心部にある学校を空爆するのにアメリカ製の爆弾を使用か(海外)

イスラエルがアメリカ製の爆弾を使用して、パレスチナ自治区ガザにある国連が運営する学校を空爆したことがCNNの分析で分かった。

イスラエル国防軍(IDF)は、2万人の難民キャンプとして機能しているこの学校を一夜にして攻撃した。

この攻撃は学校内で活動するイスラム組織ハマスを狙ったものだとIDFは主張している。

イスラエルはガザ中心部にある学校を空爆するのにアメリカ製の爆弾を使用し、数十人が死亡したとCNNが報じた。

国連が運営するこの学校は難民キャンプとして使われていて、イスラエルが空爆した時は約6000人の避難民が生活していたと、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)はコメントしている。

CNNは攻撃の様子を捉えた動画を分析し、兵器の専門家に助言を求めた上で、イスラエルがこの空爆でアメリカ製の爆弾を使用したと判断した。

IDFは6月6日、空爆したことを認め、学校の中にあるハマスの施設を狙ったとコメントした。この攻撃で、ハマスの戦闘員数名を「排除した」という。

UNRWAは「軍事目的で国連の建物を攻撃したり、狙ったり、利用したりすることは、国際人道法のあからさまな軽視だ」とした上で、国連の「職員、施設、オペレーションは常に保護されなければならない」と付け加えた。

パレスチナの保健当局は、子どもを含む数十人の避難民が死亡したと見ているとUNRWAは報告している。IDFの広報担当は、民間人の犠牲については知らないと述べたと、NBC Newsは伝えている。

「わたしたちがここで眠っていると突然、ロケット弾が落ちてきた。わたしは子どもを抱えて下に降りたけれど、ふたりとも怪我をした。親族はあの部屋で殺された」と現地のジャーナリスト、Jaber Abu Daher氏はCNNに語った。そして、イスラエルのネタニヤフ首相は「民間人を殺している。武装勢力を殺しているのではない」と話した。

「UNRWAの施設で眠っていたのは、何の罪もない人々だ。子どもや高齢者たちが何をしたというのか? (ネタニヤフ首相に)何かしたのか? (ネタニヤフ首相は)ハマスを探しているのではないのか? 彼らを探しに行けばいい。どうして学校にいるわたしたちを殺すのか?」

Business Insiderの取材に対しIDFは、攻撃によって民間人を傷つけるリスクを低減するための段階を踏んだとコメントしている。

ハマスとの戦争が長引く中、イスラエルの軍事行動は国際的な非難を浴びている。パレスチナの保健当局によれば、5月にはガザ南部への空爆で少なくとも45人が死亡した。

ハマスが奇襲攻撃を始め、イスラエル側に侵入、数百人が死亡し人質が取られたことを受けて、2023年10月に戦争が始まって以来、イスラエルによる空爆で数万人が死亡したという。

今回のガザ地区にある学校への空爆は、イスラエルとハマスに停戦協定を結ぶよう促し、イスラエルに民間人の犠牲を出さないよう圧力をかけてきたアメリカのバイデン大統領にとって、"新たな試練"となっている。

バイデン大統領は、イスラエルを支援することで 「ジェノサイド(集団虐殺)」を支持していると非難する進歩的な有権者たち、そしてアメリカ国内の左派からのプレッシャーに直面している。