ウクライナ巡る平和サミット、米国はハリス副大統領が出席…バイデン大統領は有名俳優主催の選挙資金集めイベントに出席との報道

AI要約
米ホワイトハウスは、ウクライナに関する首脳会議「平和サミット」にハリス副大統領が出席することを発表し、バイデン大統領の欠席が物議を醸している。ハリス副大統領はウクライナの支援を改めて訴え、国家安全保障担当大統領補佐官が同行する。バイデン大統領が直前のイタリア訪問後スイスには行かず、選挙資金集めイベントに出席することで、ウクライナとの関係が問われている。

 【ワシントン=池田慶太】米ホワイトハウスは3日、15~16日にスイスで開かれるウクライナに関する首脳会議「平和サミット」にハリス副大統領が出席すると発表した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はバイデン大統領の出席を強く求めていたが、見送られた。

 ホワイトハウスは声明で、ハリス氏が「ロシアの侵略から身を守るウクライナの人々への支援を改めて訴える」と指摘した。ハリス氏にはジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官が同行する。

 米メディアによると、バイデン氏は直前にイタリアで開かれる先進7か国(G7)首脳会議に出席した後、スイスには行かず、米ロサンゼルスで開かれる俳優のジョージ・クルーニーさんとジュリア・ロバーツさん主催の選挙資金集めイベントに出席するという。

 バイデン氏の欠席がウクライナ軽視と受け止められかねないとの指摘に関し、ジョン・カービー米大統領補佐官は3日、記者団に、「ゼレンスキー大統領が提唱して以来、我々は平和サミットを最も強力かつ断固として支持してきた。バイデン大統領ほどウクライナを熱心に支援した指導者は世界にいない」と反論した。