前線で死亡のウクライナ人記者、首都で葬儀 ボランティアで救援活動

AI要約

ウクライナの首都キーウでボランティア活動中に命を落とした名の知られた記者、イリーナ・ツィブフ(25)の葬儀が行われ、1000人近い市民が弔問に訪れた。

ツィブフさんは負傷兵の救援活動を行っていたが、先月のロシア軍の侵攻により命を落とした。

ツィブフさんはボランティア団体に参加し、多くの兵士を助け、ゼレンスキー大統領や団体から称賛された。

前線で死亡のウクライナ人記者、首都で葬儀 ボランティアで救援活動

【AFP=時事】ウクライナの首都キーウで2日、ボランティアで負傷兵の救援活動を行っていた際に命を落とした、国内では名の知られた記者、イリーナ・ツィブフ(Iryna Tsybukh)さん(25)の葬儀が行われ、1000人近い市民が弔問に訪れた。

 ツィブフさんが活動していたウクライナ北東部では先月、ロシア軍が大規模な地上侵攻を仕掛け、各地を相次いで制圧。市民は避難を余儀なくされていた。ツィブフさんは先週、命を落とした。

 ツィブフさんは、負傷した兵士の搬送を支援するボランティア団体「ホスピタラーズ(Hospitallers)」に参加。大勢の兵士の命を救ったとされ、自らの命を危険にさらしながら負傷兵を前線から退避させることもたびたびあった。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は先週、「彼女は国家を守るだけでなく、人々に入隊や訓練、効果的な活動をたゆまず働き掛けた一人だった」とたたえた。

 ホスピタラーズも、ツィブフさんの死は「国全体にとっての損失」だと哀悼の意を表した。

 ツィブフさんは、自身が死亡した場合に備え、昨年、ドネツク(Donetsk)州の前線で活動中に遺書をしたためていた。

 きょうだいによって公開された遺書には、こんな一節があった。「死ぬことに悔いはない。私はこうして望み通りの人生を送っている。正直に言えば、かけがえのない真の自由を味わうには、あと何度かセラピーを受け、恐怖と涙を経験しなければならないだろう」「私たちのヒーローたちの功績にふさわしい態度を取り、悲しまないで。勇気を持って」【翻訳編集】 AFPBB News