北朝鮮「ごみ風船」約720個確認 国防次官、一時中断を表明「批判ビラ見つけ次第、再開」

AI要約

韓国軍は北朝鮮が送り込んだ大型風船を全国で約720個確認した。一方、北朝鮮はGPS妨害やミサイル発射を行い、韓国は新たな措置を検討している。

北朝鮮は約1000個の風船を散布し、脱北者らによる体制批判ビラを配布。韓国は再び拡声器宣伝を検討している。

緊張が高まる中、両国の対立は激化しており、今後の動向に注目が集まっている。

【ソウル=桜井紀雄】韓国軍は2日、北朝鮮が1日夜からごみなどをぶら下げて飛ばした大型風船が、首都ソウルなど全国各地で約720個確認されたと発表した。5月28~29日に飛来した風船も約260個見つかっており、合わせて1千個近い飛来が確認された。

北朝鮮は29日から韓国側の衛星利用測位システム(GPS)を妨害する電波を発信し続け、30日には短距離弾道ミサイル18発を同時発射した。

韓国大統領府は2日、「北朝鮮が耐え難い措置に着手する」と表明。大型拡声器による北朝鮮向け宣伝放送の再開も排除しない考えを示した。

北朝鮮の国防次官は2日夜、メディアを通じた談話で、韓国に向けて計約3500個の風船を散布したとし、散布は一時中断するものの、脱北者らによる北朝鮮体制批判ビラを見つけ次第再度集中散布すると強調した。