# 水産・海洋研究

〝厄介者〟の未利用魚を食卓に 藻場を荒らす「イスズミ」、冷凍パック商品に使用 天草市で地元漁協と企業が連携
2024.08.28

〝厄介者〟の未利用魚を食卓に 藻場を荒らす「イスズミ」、冷凍パック商品に使用 天草市で地元漁協と企業が連携

 稚魚のすみかとなる藻場を食い荒らす魚「イスズミ」を食材として活用する取り組みが今夏、天草市で始まった。独特の磯臭さから食卓に並ぶことのなかった未利用魚を地元漁協と企業が連携し、鮮度を保ったまま出荷できる態勢を整えた。関係者は「藻場を守るため、持続的な取り組みにしたい」と期待を寄せる。

二階氏、中国側に領空侵犯での日本の立場伝える 日中友好議連会長として訪中
2024.08.28

二階氏、中国側に領空侵犯での日本の立場伝える 日中友好議連会長として訪中

中国を訪れている自民党の二階元幹事長は、中国軍機が領空侵犯したことについて中国側に日本の立場を伝えました。超党派の国会議員で作る「日中友好議員連盟」の議員らは27日、中国の北京を訪問しました。議連の会長を務める自民党の二階俊博元幹事長は27日夜、中国共産党の対外交流を担う「中央対

「地球温暖化などで変わる海洋環境」陸上で魚などを養殖できる施設完成 安定した水産資源確保へ 宮城・石巻市
2024.08.27

「地球温暖化などで変わる海洋環境」陸上で魚などを養殖できる施設完成 安定した水産資源確保へ 宮城・石巻市

地球温暖化などの影響で海洋環境が変化する中、安定した水産資源を確保しようと、陸上で魚などを養殖できる新しい施設が完成し、竣工式が行われました。宮城県石巻市に建設された「閉鎖循環式陸上養殖研究棟」の竣工式には、関係者およそ45人が出席し完成を祝いました。この施設は、水

コメ品薄「消費者の立場で対処を」 岸田首相、坂本農水相に指示
2024.08.27

コメ品薄「消費者の立場で対処を」 岸田首相、坂本農水相に指示

 岸田文雄首相は27日、品薄となっているコメについて「消費者の立場に立って、コメの流通不足の懸念に対処」するよう、坂本哲志農林水産相に指示した。 首相官邸で開いた食料安定供給・農林水産業基盤強化本部の席上、述べた。 コメは、物価高騰の中でパンや麺類に比べ価格上昇が緩

海水温上昇など海の異変に対応 宮城・石巻市に陸上養殖施設
2024.08.27

海水温上昇など海の異変に対応 宮城・石巻市に陸上養殖施設

 海水温の上昇など海洋環境の異変が問題となっている中、宮城県は安定的な生産を可能とする陸上養殖の研究施設を石巻市に整備しました。 石巻市渡波にある宮城県水産技術総合センター内に建設された陸上養殖の研究施設は、延床面積990平方メートルほどで総工費は約9億4800万円です。

コメ品薄「徐々に回復していく」農水相、消費者に冷静な対応求める
2024.08.27

コメ品薄「徐々に回復していく」農水相、消費者に冷静な対応求める

スーパーなどで起きているコメの品薄について、坂本農林水産大臣は「徐々に回復していく」との見通しを示した上で消費者に冷静な対応を求めました。スーパーなどではコメの購入制限がかけられるなど品薄の状態が続いています。坂本農水大臣は27日の会見でその背景について新米が本格的

新捕鯨船のクジラ肉が初入荷 仙台市〔地域〕
2024.08.27

新捕鯨船のクジラ肉が初入荷 仙台市〔地域〕

 仙台市の中央卸売市場で、5月に操業したばかりの捕鯨船「関鯨丸」が捕獲したニタリクジラの生肉約2トンが初入荷された。仙台塩釜港で水揚げされたもので、仲買人が品定めしながら、次々と競り落とした。 北海道や東北沖で捕獲後、船内で解体され、鮮度の高いまま競り場に届けられた。競りでは1キ

海女の魅力を動画で 三重・志摩市と農水省、YouTubeでコラボ
2024.08.27

海女の魅力を動画で 三重・志摩市と農水省、YouTubeでコラボ

 三重県志摩市が行政情報や市の自然、観光プロモーションなどを発信して人気の「志摩市YouTubeチャンネル」が農林水産省公式YouTubeチャンネル「BUZZMAFF(ばずまふ)」とのコラボ動画を公開している。 より多くの人に志摩市の水産業と海女文化の魅力を知ってもらうと同時に、

サンマ豊漁続き150円の大幅値下がり マダイは台風の影響で漁獲量減り250円値上がり
2024.08.27

サンマ豊漁続き150円の大幅値下がり マダイは台風の影響で漁獲量減り250円値上がり

名古屋市中区・大須にある「魚安商店」の担当者に、魚の価格について話を聞きました。●サンマ 1匹・約170グラム 北海道産店頭価格650円(仕入れ価格 前週比-150円)――先週の時点で安くなっていたようですね。魚安商店 担当者:<

坂本農水相、備蓄米放出慎重に コメ品薄で大阪府知事要望
2024.08.27

坂本農水相、備蓄米放出慎重に コメ品薄で大阪府知事要望

 坂本哲志農林水産相は27日の閣議後会見で、コメの品薄状態を受けた政府備蓄米の放出について「慎重に考えるべきものだ」と述べた。 坂本氏は「民間流通が基本となっているコメの需給や価格に影響を与える恐れがある」と指摘した。 坂本氏によると、大阪府の吉村洋文知事からコメの

地理的表示保護に初の菓子登録 ちんすこうなど4品追加、農水省
2024.08.27

地理的表示保護に初の菓子登録 ちんすこうなど4品追加、農水省

 農林水産省は27日、地域ならではの農林水産物や食品ブランドを守る地理的表示(GI)保護制度の対象に、沖縄県のお菓子「ちんすこう」など国内外の4産品を新たに登録したと発表した。菓子類の登録は初めてで、他は鳥取県のネギ「伯州美人」、兵庫県のそうめん「揖保乃糸」、タイの果実「フアイムン・パイナップ

米の品薄問題「今後順次回復していく見込み」「落ち着いた購買行動を」 坂本農林水産大臣
2024.08.27

米の品薄問題「今後順次回復していく見込み」「落ち着いた購買行動を」 坂本農林水産大臣

 坂本哲志農林水産大臣は27日午前の会見で、米の品薄問題に言及。「落ち着いた購買行動をお願いしたい」と呼びかけた。 各地で米の品薄が取り沙汰されている要因として、坂本大臣は「令和5年産米の需要が堅調に推移したことなどを背景に、令和6年6月末の在庫量は近年では低い水準となっている。

沸騰する南海岸の海…1200万匹のクロソイがへい死=韓国
2024.08.27

沸騰する南海岸の海…1200万匹のクロソイがへい死=韓国

高水温で慶尚南道(キョンサンナムド)の南海岸養殖魚類への被害が過去最悪になっている。26日、慶尚南道によると、今月17日から24日まで慶尚南道統営(トンヨン)、巨済(コジェ)、南海(ナムヘ)、高城(コソン)の養殖場319カ所から申告された養殖魚類の被害量は1710万2000匹〔291億1500

北浦湾赤潮被害9490万円 養殖2.6万匹死滅 過去最大
2024.08.27

北浦湾赤潮被害9490万円 養殖2.6万匹死滅 過去最大

 延岡市北浦町の北浦湾で赤潮が発生し、養殖カンパチが死ぬ被害が出ていた問題で、県は26日、被害が約2万6千匹、計約9490万円に上ったと発表した。記録が残る1978(昭和53)年以降、最大の被害額となった。また、県のモニタリング調査の結果、プランクトン数が注意レベルを継続して下回ったとして、9

海鳥「なぜハリケーンを追いかけるかって? そこにエサがいるからさ」
2024.08.26

海鳥「なぜハリケーンを追いかけるかって? そこにエサがいるからさ」

科学者が椅子から転げ落ちそうになるほどの衝撃。ハリケーン、サイクロン、台風。呼び名は違えど、世界中の誰もにとってできる限り近寄ってほしくない、近寄りたくない破壊的な自然災害。でも、世界には、千載一遇のチャンスとばかりにハリケーンを追いかける海鳥がいます。ウッズ・ホー

水産売場に簡便なレンジ品「ChoiFish(ちょいふぃっしゅ)」 秋鮭・さばの2メニュー追加 東洋水産
2024.08.26

水産売場に簡便なレンジ品「ChoiFish(ちょいふぃっしゅ)」 秋鮭・さばの2メニュー追加 東洋水産

東洋水産は、手軽に本格魚介料理が楽しめる「ChoiFish(ちょいふぃっしゅ)」シリーズから新商品2品を発売する。主に食品スーパーなどの水産売場で展開しているが、今春以降は試食販売も実施するなど市場への浸透を図ってきた。24年秋は新商品で「北海道秋鮭のちゃんちゃん焼き」と「さばのみぞれ煮」を9

【速報】大阪府・吉村知事が国に政府備蓄米の流通を要望 府内8割の小売店で品切れを受け
2024.08.26

【速報】大阪府・吉村知事が国に政府備蓄米の流通を要望 府内8割の小売店で品切れを受け

 大阪府の吉村知事は26日、府内の小売店などで米の入手が困難になっている状況を受け、政府の備蓄米を早期に流通させるよう国に要望したと明らかにしました。  要望書によると、府が実施した緊急調査で府内の8割の小売店で米が品切れになっている状況が判明。府民からは何軒もの小

処理水放出1年、続く禁輸 山積みだった北海道産ホタテはいま
2024.08.26

処理水放出1年、続く禁輸 山積みだった北海道産ホタテはいま

 東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に伴う中国による日本産水産物の禁輸措置が始まり、24日で1年が過ぎた。中国が主な輸出先だった北海道内産ホタテは行き場を失い、冷凍庫に山積みになった。水産加工業者はこの一年で、国内の一般販売に向けて設備投資を進めたほか、中国に頼らない新たな販路拡大を模索して

汚染水放流1年…日本、来年から「汚染水タンク」本格解体へ
2024.08.26

汚染水放流1年…日本、来年から「汚染水タンク」本格解体へ

福島第一原発を運営している東京電力が汚染水を保管するタンクの解体準備作業に入る。昨年8月に汚染水の放流が始まって1年が経過、本格的なタンク解体は来年から行われる展望だ。25日、読売新聞や産経新聞によると、東京電力は汚染水海洋放流で空のタンク21個を解体するための準備作業に今月末に

熊本県産の農林水産物、輸出額が過去最高 23年度122億円 県目標額を達成
2024.08.26

熊本県産の農林水産物、輸出額が過去最高 23年度122億円 県目標額を達成

 熊本県は22日、2023年度の県産農林水産物の輸出額が前年度比16%増の122億4千万円となり、11年連続で過去最高を更新したと発表した。県が掲げていた目標額110億円を達成。アジアを中心とした日本産食品の人気を背景に、イチゴや牛肉といった農畜産物が大きく伸びた。 分野別では、