# 伝統工芸

柳宗悦も認めた「鳥越のすず竹細工」が120年に1度の危機 最後の担い手・柴田恵の伝統をつなぐ想いとは
2024.06.26

柳宗悦も認めた「鳥越のすず竹細工」が120年に1度の危機 最後の担い手・柴田恵の伝統をつなぐ想いとは

佐々木 彩子平安時代から伝わるとされてきた岩手県一戸町鳥越地区の「すず竹細工」が、編み手の高齢化・後継者不足に加え、120年に1度という材料の枯死に見舞われ、風前のともしびだ。それでも今やれることを模索し、後世につないでいこうとする人がいる。地元鳥越で生まれ育った作り手・柴田恵さ

熊野詣の伝統「皆地笠」に後継者…103歳唯一の職人が移住男性にバトン
2024.06.26

熊野詣の伝統「皆地笠」に後継者…103歳唯一の職人が移住男性にバトン

 世界遺産・熊野古道を歩く人がかつてかぶっていたとされる「皆地笠(みなちがさ)」の灯を絶やすまいと、和歌山県田辺市本宮町の梅崎健一さん(66)が今春、平安時代から続く伝統を受け継ぐ職人としてスタートを切った。長年唯一の職人だった芝安雄さん(103)が守ってきた技術を受け継ぎ、「伝統を未来につな

仁保川に合う蛍かご製作、仁保中2年生12人、地域住民招き麦わらで【山口】
2024.06.26

仁保川に合う蛍かご製作、仁保中2年生12人、地域住民招き麦わらで【山口】

 仁保中(糸本康浩校長、37人)で25日、蛍かご作りが行われ、2年生12人が地域ボランティアの岡村清美さん(74)から指導を受けて、ホタルが飛び交う仁保川に合う伝統工芸品を完成させた。 地域文化への理解と地域住民との交流を目的に、毎年この時期に実施している。今年で4年目。材料の麦

日本刀の魅力伝えたい 伝統の職人技継承誓う 池田憲人さん 東北唯一の専門店「武修堂」8月、郡山に
2024.06.26

日本刀の魅力伝えたい 伝統の職人技継承誓う 池田憲人さん 東北唯一の専門店「武修堂」8月、郡山に

 福島県郡山市の池田憲人さん(40)は8月1日、市内開成5丁目に日本刀専門店「武修堂」を開く。幼い頃から剣道で心身を鍛え、居合道や抜刀道を通して日本刀の美しさに魅せられた。日本独自の文化の魅力を広く伝えるとともに職人として伝統技術の継承を誓う。 池田さんによると、日本刀専門店は東

神輿修理に大忙し 祭りシーズン向け…下野の神仏具店「宝珠堂」
2024.06.26

神輿修理に大忙し 祭りシーズン向け…下野の神仏具店「宝珠堂」

 夏や秋の祭りシーズンに向け下野市花の木1丁目の神仏具店「宝珠堂」で神輿(みこし)の修理作業が繁忙期を迎えている。 同店では、3代目神輿師で、県伝統工芸士の小川亨(おがわりょう)さん(62)が神輿や曳(ひ)き太鼓山車(だし)などの製造、修理を手がける。 修理は県内外

手延べそうめんづくりが最盛期 コシの強さとのどごしが自慢 愛知
2024.06.25

手延べそうめんづくりが最盛期 コシの強さとのどごしが自慢 愛知

 愛知県安城市の和泉地区で手延べそうめん作りが最盛期を迎えている。間杉(ますぎ)手延製麺所では、小指ほどの太さの麺を、さらに竹の棒で直径1ミリ、長さ3・6メートルまで延ばす作業が行われており、2日間かけて600食を作る。 和泉地区の手延べそうめんは、江戸時代に始まったとされ、いっ

「現代の名工」・全国唯一の矢師・小山さん 匠の技生かし耳かき製作・販売
2024.06.25

「現代の名工」・全国唯一の矢師・小山さん 匠の技生かし耳かき製作・販売

 全国で唯一の矢師の現代の名工、小山三郎さんが匠の技術を駆使して「矢師の耳かき」を製作した。小山さんは弓道の矢の製造、販売で約150年の歴史がある小山矢(本社岡崎市、小山泰平社長)の前社長で6代目。耳かきは矢づくりの端材を使用、繊細な削りの技術で絶妙のしなりを実現した。価格(税別)は箱入り3千

【男性に聞いた】買ってきてほしい「千葉県のお土産」ランキング! 2位は「ぴーなっつ最中(なごみの米屋)」、1位は?
2024.06.24

【男性に聞いた】買ってきてほしい「千葉県のお土産」ランキング! 2位は「ぴーなっつ最中(なごみの米屋)」、1位は?

 ねとらぼでは、アンケートサイト「ボイスノート」の協力のもと、全国の男性を対象に「買ってきてほしい千葉県のお土産はどれ?」というテーマでアンケートを実施しました。 数ある千葉県のお土産の中で、全国の男性から「買ってきてほしい」と思われていたのはどの商品だったのでしょうか。早速ラン

「浪華本染め展」 堺の伝統産業「注染」の魅力を知る
2024.06.24

「浪華本染め展」 堺の伝統産業「注染」の魅力を知る

 堺の伝統産業であり、国の伝統的工芸品にも指定されている「浪華(なにわ)本染め」(注染)の魅力を知ってもらおうと、協同組合オリセンと堺市は、7月1~5日まで「浪華本染め(注染)展」を開催する。新作の注染手ぬぐいを中心とした展示や販売、注染の実演などを行う。開催場所は堺市役所本館1階エントランス

琉球王国時代から続く琉球藍 保存会がクラウドファンディング 魅力を広め継承する施設開設が目的 資料展や染め体験も 沖縄・本部町
2024.06.24

琉球王国時代から続く琉球藍 保存会がクラウドファンディング 魅力を広め継承する施設開設が目的 資料展や染め体験も 沖縄・本部町

 【本部】琉球藍製造技術保存会(本部町)が琉球藍の魅力を広め、継承するための施設開設に向けてクラウドファンディング(CF)を始めた。目標は120万円で、8月11日まで。 会が拠点にする同町伊豆味は、琉球王国時代から琉球藍の一大生産地。山に囲まれて湿度が高く水も豊富なことから、直射

天皇陛下がロンドンで最初の訪問場所「ジャパン・ハウス」を視察 石川県の伝統工芸品や日本のデザイン展を視察
2024.06.24

天皇陛下がロンドンで最初の訪問場所「ジャパン・ハウス」を視察 石川県の伝統工芸品や日本のデザイン展を視察

イギリスを公式訪問中の天皇陛下は、ロンドン市内にある日本の文化などを紹介する施設「ジャパン・ハウス」を視察されました。現地時間の23日午後2時すぎ、陛下はイギリスで最初の訪問先となるジャパン・ハウスに到着し、出迎えた館長と握手を交わされました。この施設は外務省が設置

高岡早紀さん、気品ある自然布の着物姿「自分だけの楽しみ」ナチュラルな笑顔で語る魅力
2024.06.23

高岡早紀さん、気品ある自然布の着物姿「自分だけの楽しみ」ナチュラルな笑顔で語る魅力

麻、葛、芭蕉、科、藤、楮…植物繊維の風合いを楽しむ、自然布の着物や帯。気取らない表情の奥に気品を備えた存在感が、高岡早紀さんのナチュラルな表情に重なります。こちらは、古代越後上布の着物に葛布(くずふ)の帯を合わせた夏の上質な外出着。古代越後上布は緯糸に手績みの苧麻(ちょま)糸を使

木材の魅力引き出す 富山県の砺波市美術館で「木工芸3人展」 始まる
2024.06.23

木材の魅力引き出す 富山県の砺波市美術館で「木工芸3人展」 始まる

 富山県の砺波市美術館の「砺波の木工芸3人展」は22日、同市高道の同館で始まり、砺波地方の良質な木材の美しさを最大限に引き出した約110点が並んでいる。7月28日まで。 3人はいずれも砺波市在住の木工芸作家、荒木寛二さん、林哲三さん、米道正幸さん。日本工芸会の正会員という共通点が

腕時計のダイヤルに有田焼を!? 和服にも似合いそう! 艶やかな透明感が美しい「セイコー プレザージュ」新作
2024.06.22

腕時計のダイヤルに有田焼を!? 和服にも似合いそう! 艶やかな透明感が美しい「セイコー プレザージュ」新作

 これまでにも七宝や漆、琺瑯といった、日本の伝統工芸に改めて光を当てる作品を展開してきた「セイコー プレザージュ」のクラフツマンシップシリーズ。 今回の新作はこれまでの有田焼シリーズ同様に、白色の素地に透明の釉薬をかけて焼き上げる「白磁」をダイヤル全面に採用したもの。

豪華すぎてため息が出る…輪島塗の卓球台が爆誕! “細部”のこだわりに迫る
2024.06.22

豪華すぎてため息が出る…輪島塗の卓球台が爆誕! “細部”のこだわりに迫る

 世界でひとつの卓球台が爆誕! 他とどう違うのか? 株式会社三英の「MOTIF輪島塗特別仕様モデルの卓球台」は日本が誇る石川県の伝統工芸“輪島塗”を用いた世界にひとつだけのモデルであり、輪島漆器商工業協同組合の次世代を担う若手職人が製作した。 この卓球台には日本古来

ルーツは“お菓子”だった!? 意外と知らない「そうめん」の歴史 播州手延べそうめんの資料館に聞く
2024.06.22

ルーツは“お菓子”だった!? 意外と知らない「そうめん」の歴史 播州手延べそうめんの資料館に聞く

 まだ6月ながら全国で真夏日が続出し、猛暑となることが予想される今夏。こんな暑い時期に食べたくなるものといえば、「そうめん(素麺)」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 つるっとしたのどごしが特長の、日本の夏の食卓に欠かせない食材ですが、意外に知らないのがその歴史。今回は

サファイアに次ぐ硬さの“超硬合金”で切れ味バツグンの包丁を! ステンレス製包丁の10倍切れ味が長持ちし「2か月待ち」
2024.06.22

サファイアに次ぐ硬さの“超硬合金”で切れ味バツグンの包丁を! ステンレス製包丁の10倍切れ味が長持ちし「2か月待ち」

「刃物の町」と呼ばれる岐阜県関市。鎌倉時代の日本刀作りから続く「匠の技」が、驚きの包丁を生み出しました。鋭さ無類の包丁の名は「KISEKI:(キセキ)」。半分にカットしたトマトに、横からキセキの刃先を滑らせると、手を添えなくても薄く切れていきます。これまでのモノとは段違いの切れ味と丈夫さの秘密

涼やかなハーモニー 越前焼の陶ふうりん3800個を古民家の庭に展示
2024.06.21

涼やかなハーモニー 越前焼の陶ふうりん3800個を古民家の庭に展示

古民家の庭につるされたたくさんの「陶ふうりん」が、越前焼ならではの軽やかな音を響かせ、本格的な夏を前にひとときの涼を感じさせます。越前町の越前古窯博物館でにぎやかな音色を響かせる「陶ふうりん」。越前焼の作家や陶芸教室のスタッフが手作りしたもので、今年は過去最多の38

コメダ珈琲店「七色のステンレスコップ ネオンカラー」発売
2024.06.21

コメダ珈琲店「七色のステンレスコップ ネオンカラー」発売

 コメダはコメダ珈琲店オンラインショップで「七色のステンレスコップ ネオンカラー」の販売を開始した。 石川県の伝統工法「山中塗」で色付けしたステンレス製のコップ。真空2重構造のため保冷・保温効果も備えている。■ コメダ珈琲店オンラインショップ「七色のステンレスコップ

チリン、チリリン…みしま風鈴、涼やかに 屋台で引き売り 静岡
2024.06.21

チリン、チリリン…みしま風鈴、涼やかに 屋台で引き売り 静岡

 夏本番を前に、静岡県三島市のガラス職人、関根久雄さん(59)が、三嶋大社周辺で「みしま風鈴」の引き売りを始めた。風が吹くたび、リヤカー屋台に下げた約30個の風鈴が涼やかに鳴る。音に誘われた観光客らが屋台を取り囲み、品定めに風鈴を揺らすと、再び辺りに「チリン、チリリン」。涼風を呼ぶような音が響