# 人権

強制不妊、「善意」が迫った命の選別 専門家「現代でも起こり得る」 自己責任社会に警鐘
2024.07.04

強制不妊、「善意」が迫った命の選別 専門家「現代でも起こり得る」 自己責任社会に警鐘

 国策として進められ、多くの障害者らの体にメスを入れた旧優生保護法下の強制不妊手術。 敗戦後に民主化されたはずの日本社会はなぜ、差別を正当化し、命の選別を公然と認めたのか。専門家は「当時は悪意でなく、むしろ善意で行っているつもりだった。同様のことは現代社会でも起こり得る」と警鐘を

非公開での政治裁判...都合が悪いプーチンの「強硬すぎるやり方」と、女性ジャーナリストの「拳銃より強力な抵抗」
2024.07.04

非公開での政治裁判...都合が悪いプーチンの「強硬すぎるやり方」と、女性ジャーナリストの「拳銃より強力な抵抗」

「NO WAR 戦争をやめろ、プロパガンダを信じるな」...ウクライナ戦争勃発後モスクワの政府系テレビ局のニュース番組に乱入し、反戦ポスターを掲げたロシア人女性、マリーナ・オフシャンニコワ。その日を境に彼女はロシア当局に徹底的に追い回され、近親者を含む国内多数派からの糾弾の対象となり、危険と隣

旧優生保護法は違憲…最高裁統一判断を「司法の大きな前進」と捉えるハンセン病元患者 人が人として見られなかった計り知れない心の痛みを、国は、社会はどう癒やすのか
2024.07.04

旧優生保護法は違憲…最高裁統一判断を「司法の大きな前進」と捉えるハンセン病元患者 人が人として見られなかった計り知れない心の痛みを、国は、社会はどう癒やすのか

 最高裁が3日示した旧優生保護法を違憲とする統一判断を受け、不妊手術を強いられた鹿児島県内のハンセン病元患者は「司法の大きな前進」と喜んだ。支援者らは「当然の判断」として、国へ丁寧な謝罪や賠償を求めた。 ハンセン病元患者の岩川洋一郎さん(87)は「司法が大きく前進した」と評価した

旧優生保護法下での“強制不妊手術”は「違憲」戦後最大の人権侵害に決着 最高裁、国へ賠償請求
2024.07.04

旧優生保護法下での“強制不妊手術”は「違憲」戦後最大の人権侵害に決着 最高裁、国へ賠償請求

  旧優生保護法(1948~1996年)のもとで、障がい者らが不妊手術を強制されたのは憲法違反だとして、全国の被害者らが国に損害賠償を求めた5件の訴訟で、最高裁は3日、この法律を憲法違反として国の賠償責任を認めた。 二審で原告が勝訴した4件で国の上告を棄却し、判決が確定した。原告

国の姿勢、痛烈に批判 「同意」手術も強制と認定 最高裁大法廷・強制不妊
2024.07.04

国の姿勢、痛烈に批判 「同意」手術も強制と認定 最高裁大法廷・強制不妊

 最高裁大法廷は判決で、戦後半世紀近くにわたり、暴力的な不妊手術を可能とする旧優生保護法を存続させてきた国を痛烈に批判した。 「同意」があった手術についても、実質的には強制だったと認定した。 旧厚生省は1953年、手術の実施に当たり「身体の拘束や麻酔薬の使用、だます

裁判長期化、原告6人死亡 60~90代の高齢者多く 強制不妊訴訟
2024.07.04

裁判長期化、原告6人死亡 60~90代の高齢者多く 強制不妊訴訟

 旧優生保護法に基づく強制不妊手術を巡る訴訟は、39人の原告によって全国12地裁・支部に起こされた。 国は徹底抗戦の姿勢で、審理は長期化。60~90代の高齢原告が多く、提訴後に6人が亡くなった。最高裁で5月に開かれた弁論では「早く、全ての被害者が救われる判決を」との声も上がってい

西岸で最大級の土地接収か イスラエル、緊張激化懸念
2024.07.04

西岸で最大級の土地接収か イスラエル、緊張激化懸念

 【エルサレム共同】AP通信は3日、イスラエルが占領地ヨルダン川西岸で、過去30年で最大の土地接収を承認したと報じた。承認には7段階あり、今回は第1段階。最終承認まで数年かかる可能性がある。パレスチナ自治区ガザでの戦闘の一方、イスラエル軍は西岸でも軍事作戦を続けており、緊張が激化する恐れがある

ロシア軍のインド人兵士「早期の帰還を」インド外相がロシア政府に要求 ウクライナ侵攻に大量動員
2024.07.04

ロシア軍のインド人兵士「早期の帰還を」インド外相がロシア政府に要求 ウクライナ侵攻に大量動員

ウクライナ侵攻を続けるロシア軍が、アジアなどから多くの外国人兵士を動員している問題をめぐり、インドの外相はロシアに対し、インド人兵士らの早期の帰還を求めました。インドのジャイシャンカル外相は3日、上海協力機構の首脳会議に合わせ、ロシアのラブロフ外相と会談しました。こ

旧優生保護法の違憲判決を受け加藤こども政策担当相が今後の対応を発表
2024.07.03

旧優生保護法の違憲判決を受け加藤こども政策担当相が今後の対応を発表

旧優生保護法のもと、強制的に不妊手術を受けさせられた人たちが国に損害賠償を求めている裁判で、最高裁大法廷は、被害者を全面的に救済する判決を言い渡しました。判決を受け、加藤こども政策担当相は「政府としても、旧優生保護法を執行していた立場から、真摯に反省し、心から深くお詫びを申しあげ

「これで安心」原告の92歳男性が亡き妻に手話で報告、旧優生保護法訴訟 最高裁違憲判決
2024.07.03

「これで安心」原告の92歳男性が亡き妻に手話で報告、旧優生保護法訴訟 最高裁違憲判決

旧優生保護法下で障害などを理由に国が強制した不妊手術を巡る訴訟で最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎長官)が3日、旧法を違憲とし、国の賠償責任を認める統一判断を初めて示した。旧法制定から70年あまり。判決により被害者の全面救済への道が開かれたが、長すぎる歳月により、この世を去った当事者もいる。原告ら

約2万5000人に『不妊手術』 戦後最大の人権侵害「旧優生保護法」は違憲 最高裁が国に賠償命じる判決 
2024.07.03

約2万5000人に『不妊手術』 戦後最大の人権侵害「旧優生保護法」は違憲 最高裁が国に賠償命じる判決 

「旧優生保護法」の下、障害があることを理由に不妊手術をされた人たちが国に損害賠償を求めた裁判。最高裁判所は『旧優生保護法』は憲法に違反していたと認め、国に賠償を命じる判決を言い渡した。長い拍手で判決を喜ぶのは、大阪府に住む野村さん夫妻(仮名)。 

「声上げられない苦しみ」に司法の光 強制不妊、問われる国の覚悟
2024.07.03

「声上げられない苦しみ」に司法の光 強制不妊、問われる国の覚悟

 戦後最大の人権侵害とされる強制不妊手術被害の闇にようやく司法の光が差し込んだ。最高裁大法廷は旧優生保護法を違憲と認め、被害者の救済を怠ってきた国を断罪するだけでなく、「声を上げられない人々」の尊厳を取り戻す歴史的な判決を言い渡した。 これまでの訴訟で、国は旧法の違憲性について見

「除斥期間」とは? 旧優生保護法訴訟、最高裁判決のポイント
2024.07.03

「除斥期間」とは? 旧優生保護法訴訟、最高裁判決のポイント

 旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強制された被害者らが国に損害賠償を求めた5件の訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎長官)は3日、旧法の規定を憲法違反と判断し、国の賠償責任を認めた。不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」については、旧法の被害者には

強制不妊、新たな補償の検討指示 首相「判決を精査、早急に結論」
2024.07.03

強制不妊、新たな補償の検討指示 首相「判決を精査、早急に結論」

 岸田首相は3日、旧優生保護法を違憲とし、国の賠償責任を認めた最高裁判決を受け、強制不妊手術の被害者に対する新たな補償の在り方について加藤こども政策担当相、小泉法相に検討を指示した。補償の対象や内容について「判決を精査し、国会との調整を通じて早急に結論を出していきたい」と官邸で記者団に語った。

旧優生保護法は「違憲」、国に賠償命じる 除斥期間適用せず 被害救済へ 最高裁大法廷
2024.07.03

旧優生保護法は「違憲」、国に賠償命じる 除斥期間適用せず 被害救済へ 最高裁大法廷

旧優生保護法下で障害などを理由に不妊手術を強制されたのは憲法違反だとして、各地の被害者らが国に損害賠償を求めた5件の訴訟の上告審で、最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎長官)は3日、「旧法は憲法違反」として国の賠償責任を認める統一判断を示した。原告はいずれも手術から長期間が経過しているが、不法行為か

旧優生保護法のもと強制不妊 被害者を全面的に救済する判決…最高裁大法廷
2024.07.03

旧優生保護法のもと強制不妊 被害者を全面的に救済する判決…最高裁大法廷

旧優生保護法のもと、強制的に不妊手術を受けさせられた人たちが国に損害賠償を求めている裁判で、最高裁大法廷は、被害者を全面的に救済する判決を言い渡しました。この裁判は、旧優生保護法のもと、障害などを理由に強制的に不妊手術を受けさせられた人たちが、全国各地で国に賠償を求めているもので

岸田首相「心から深くおわび」原告らと面会も 旧優生保護法違憲判決
2024.07.03

岸田首相「心から深くおわび」原告らと面会も 旧優生保護法違憲判決

 岸田文雄首相は3日、障害や特定の疾患がある人に強制的に不妊手術ができると規定していた旧優生保護法(1948~96年、旧法)を違憲とし、国に賠償を命じた最高裁大法廷の判決について、「重く受け止めている。政府としても、旧法を執行していた立場から、真摯(しんし)に反省し、心から深くおわびする」と述

偏見背景の攻撃、98%が経験 外国ルーツ対象に初の全国調査
2024.07.03

偏見背景の攻撃、98%が経験 外国ルーツ対象に初の全国調査

 米カリフォルニア大の下地ローレンス吉孝客員研究員らが、日本人と外国人の間に生まれるなど複数の国や地域にルーツを持つ人を対象に実施した初の全国調査で「日本語上手ですね」と言われるなど、偏見を背景にした小さな攻撃やけなし「マイクロアグレッション」を98%が経験し、68%がいじめや差別に遭ったと回

旧優生保護法訴訟「除斥期間」適用認めず国に賠償命じる判決 最高裁
2024.07.03

旧優生保護法訴訟「除斥期間」適用認めず国に賠償命じる判決 最高裁

旧優生保護法のもと、不妊手術を強制された人たちが国に賠償を求めていた裁判で、最高裁は国に賠償を命じる判決を言い渡しました。 【旧優生保護法訴訟「除斥期間」適用が争点】 旧優生保護法を巡っては、障害などを理由に不妊手術を強制された人たちが国に損害賠償を求める裁判を全国

大法廷に響く拍手、光る涙 「重大な犠牲」字幕見つめ
2024.07.03

大法廷に響く拍手、光る涙 「重大な犠牲」字幕見つめ

 「正当な理由なく差別し、重大な犠牲を求めた」。天窓から光の差し込む大法廷に響く裁判長の言葉に、原告らはじっと聞き入った。最高裁が旧優生保護法を違憲とする判決を下した3日。言い渡しが終わった瞬間、傍聴席からは拍手が湧き起こり、原告らは感極まって涙ぐみ、弁護団と固く握手を交わした。