# 主義・思想

AIエンジニア・安野貴博が大切にしている「三つの言葉」 東京都知事選の斬新さはいかにして生まれたのか
2024.08.30

AIエンジニア・安野貴博が大切にしている「三つの言葉」 東京都知事選の斬新さはいかにして生まれたのか

 7月の都知事選で「AIあんの」の導入など、新しい選挙を印象付けたSF作家・起業家・AIエンジニアの安野貴博さん。そうした姿勢を形作った言葉がある。安野さんの人生に寄り添う三つの言葉とは──。AERA 2024年9月2日号より。*  *  * 政治経験なし、無所属で

「『闘う女の子』に強く引かれた」元ゴスロリの個性派哲学者が「推す」思い入れの深い本とは
2024.08.29

「『闘う女の子』に強く引かれた」元ゴスロリの個性派哲学者が「推す」思い入れの深い本とは

 「哲学者」と聞くとしかつめらしい表情で難しい本を読みふける姿を思い浮かべるけれど、この人はちょっと違うようだ。立命館大学助教の横田祐美子さん(36)。小学生の頃から詩や音楽を創作し、中高にはゴスロリファッションに身を包んで通ったという“個性派”。そんな横田さんは、どんな本を読んで哲学者への道

「明らかにしたのは、私が初めてのはず」京都大研究者が明かす京都学派と戦後韓国の知られざる関係
2024.08.29

「明らかにしたのは、私が初めてのはず」京都大研究者が明かす京都学派と戦後韓国の知られざる関係

 植民地主義のまっただ中にあった戦前日本とその隣の朝鮮は、思想的にどんな影響関係にあったのか-。振り返るには痛みが伴う歴史のテーマに、韓国出身で京都大講師の郭旻錫(カク・ミンソク)さんは真っ正面から取り組んでいる。戦時体制と関わった京都学派の田辺元や、戦後の韓国社会に大きな影響を及ぼした哲学者

「僕はだんだんと家事をやらなくなりました」 「完璧な年下妻」と結ばれた彼が別れを選んだ理由 2つの離婚例で見る「夫婦にとって大切なもの」
2024.08.29

「僕はだんだんと家事をやらなくなりました」 「完璧な年下妻」と結ばれた彼が別れを選んだ理由 2つの離婚例で見る「夫婦にとって大切なもの」

最近は、再婚を希望し、婚活をスタートさせる人も増えている。先日面談にきた2人の男性もバツイチ。離婚の理由だが、1人は家事を完璧にこなそうとする妻に息苦しくなった。もう1人は、子どもの教育には熱心だが、家事を手抜きする妻に不満がつのり、妻を愛せなくなった。仲人をしなが

「成果主義」ではなく「貢献主義」で考えよ――若者がキャリアに不安を抱えている理由
2024.08.29

「成果主義」ではなく「貢献主義」で考えよ――若者がキャリアに不安を抱えている理由

若者と接する場面では、「なぜそんな行動をとるのか」「なぜそんな受け取り方をするのか」など理解しがたいことが多々起きる。企業組織を研究する経営学者の舟津昌平氏は、新刊『Z世代化する社会』の中で、それは単に若者が悪いとかおかしいという問題ではなく、もっと違う原因――たとえば入社までを

【社説】タイの政情不安 民意をゆがめる司法介入
2024.08.29

【社説】タイの政情不安 民意をゆがめる司法介入

 タイの憲法裁判所は民主派の最大野党「前進党」に解党命令を出した。民主主義を著しく損なう事態である。 前進党は昨年5月の下院総選挙で、政治介入を繰り返す軍やタブー視される王室の改革を訴え、若者を中心に支持を集め第1党に躍進した。 王室を後ろ盾とする親軍保守派などの多

釜山海水浴場で旭日旗を持って登場した男性…「また来る」
2024.08.29

釜山海水浴場で旭日旗を持って登場した男性…「また来る」

釜山(プサン)の海水浴場である男性が旭日旗を持って歩き回り苦情が寄せられた。28日、釜山市水営区(スヨング)と南部警察署などによると、同日午前10時15分ごろ、水営区広安里(クァンアンリ)海水浴場にAさん(70代)が日本軍国主義の象徴である旭日旗を持って車椅子に乗って歩き回ってい

「日本軍『慰安婦』問題は女性の人権に反する犯罪の問題」
2024.08.29

「日本軍『慰安婦』問題は女性の人権に反する犯罪の問題」

 「日本軍『慰安婦』被害女性たちはこの30年あまり、自分たちの被害を証明するために絶えず(被害事実を)語らなければなりませんでした。この証言を聞いた知識人たちは、それに答える責任があります。今回の本は、被害女性たちの言葉に対するフェミニスト知識人たちの回答です。女性学者たちが『慰安婦』被害者た

【時視各角】甲子園の奇跡
2024.08.28

【時視各角】甲子園の奇跡

記憶を記憶するのも難しくなっているが、珍しく記憶する記憶の中にはこのようなものがある。早熟の天才がホームベースに突っ込んで足首を骨折する場面だ。1981年の鳳凰大旗の決勝戦で慶北高と対戦した善隣商高のパク・ノジュン選手だった。ショックであり悲劇だった。アイロニーな点は高校野球にさらにはまったと

共和元高官らハリス氏支持 トランプ氏復権阻止訴え
2024.08.28

共和元高官らハリス氏支持 トランプ氏復権阻止訴え

 【ワシントン共同】米共和党政権を支えた元高官ら約240人が、同党のトランプ前大統領ではなく民主党のハリス副大統領を支援すると発表した。連名の書簡で「ロシアのプーチン大統領のような独裁者にこび、同盟に背を向けるだろう」とトランプ氏を批判し、復権を「実現させてはならない」と訴えた。

パリオリンピック・卓球混合ダブルス北朝鮮代表が“思想検閲”?韓国代表選手と自撮りで「ニヤニヤした姿を見せた」 “団結の瞬間”から一転
2024.08.27

パリオリンピック・卓球混合ダブルス北朝鮮代表が“思想検閲”?韓国代表選手と自撮りで「ニヤニヤした姿を見せた」 “団結の瞬間”から一転

パリオリンピックの卓球混合ダブルスで銀メダルを獲得した北朝鮮代表の選手たち。待っていたのは、思想検閲による処罰の可能性でした。一体何があったのでしょうか。北朝鮮が問題視したとみられるのが表彰台でのシーン。北朝鮮の選手2人は銅メダルの韓国選

反政府武装集団が殺戮行為 パキスタン南西部で23人殺害
2024.08.27

反政府武装集団が殺戮行為 パキスタン南西部で23人殺害

マサケル、パキスタン、8月27日 (AP) ― 反政府勢力が活発に活動するパキスタン南西部バルチスタン州の幹線道路で、武装集団がバスや乗用車、トラックなどを停車させ、バスの乗客など少なくとも23人を殺害した。地元警察が8月26日、発表した。 警察によると、25日夜から26日未明に

トランプ氏、ハリス氏との初討論に参加しない可能性を示唆…「偏向した放送でなぜしないといけないのか」
2024.08.27

トランプ氏、ハリス氏との初討論に参加しない可能性を示唆…「偏向した放送でなぜしないといけないのか」

米国共和党大統領選候補であるトランプ前大統領は25日(現地時間)、ABCニュースの公正性に疑問を提起しながら、来月10日に予定された同放送局主催の大統領選挙テレビ討論に参加しない可能性を示唆した。トランプ氏は26日、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」でABCの討論

米中新冷戦時代の混迷を読み解く1冊「米中対立と国際秩序の行方─交叉する世界と地域」…歴史は韻を踏むか
2024.08.27

米中新冷戦時代の混迷を読み解く1冊「米中対立と国際秩序の行方─交叉する世界と地域」…歴史は韻を踏むか

「戦狼外交」に象徴されるように近年強硬な対外姿勢を示すようになった中国。ウクライナへ侵攻したロシアなど権威主義的な大国の国際社会における影響力が増すなか、社会が分断しかねない危うさをはらんだ米国や国力を落とし低迷する日本をはじめ戦後の国際秩序を築き上げてきた民主主義陣営では足元か

イスラム土葬墓地の日出町長選、当選の安部氏「住民は声上げられなかった」「計画止める」 「移民」と日本人
2024.08.26

イスラム土葬墓地の日出町長選、当選の安部氏「住民は声上げられなかった」「計画止める」 「移民」と日本人

25日投開票された大分県日出(ひじ)町長選で、現職にダブルスコアに近い大差をつけて圧勝した安部徹也氏(56)が26日、産経新聞の取材に応じ、町内で進行中の大規模イスラム系土葬墓地建設計画について「住民はこれまで声を上げられなかったが、選挙で民意が示された」と語った。安部氏は町有地の売却手続きに

イスラエルに寝返り、ハマス殲滅を訴える「ハマス創設者の息子」の過激すぎる主張
2024.08.26

イスラエルに寝返り、ハマス殲滅を訴える「ハマス創設者の息子」の過激すぎる主張

ハマスの7人の創設者のうちの一人、シェイク・ハッサン・ユーセフの長男であるモサブ・ハッサン・ユーセフ(46)。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区の中心都市ラマラで生まれた彼は、痛烈なハマスの批判者として知られる。パレスチナの抵抗運動に参加してきたモサブは、イスラエルによって何度も

独西部の祭り会場で、市民が切りつけられ3人死亡 シリア人の男を拘束
2024.08.26

独西部の祭り会場で、市民が切りつけられ3人死亡 シリア人の男を拘束

ドイツ西部ゾーリンゲンで23日行われていた祭りの会場で、男が刃物で人々を次々と襲撃し、3人が死亡し、8人が負傷するという事件が発生した。当局によると容疑者は26歳のシリア人の男で、難民施設に収容されていた。事件を受けてドイツの一部政治家からは、シリアなどからの難民受け入れを停止するよう求める声

「何をする団体なの?」イチから分かる労働組合 雇用不安から存在価値向上?キャリア開発にも
2024.08.26

「何をする団体なの?」イチから分かる労働組合 雇用不安から存在価値向上?キャリア開発にも

 全国の労働組合は夏になると、一斉に定期大会を開き、年間の活動方針や新役員を決めます。労組は働く人が待遇や職場環境の改善に向け、一つにまとまって会社と交渉する団体ですが、組織率低下など多くの悩みを抱えています。いくつかある労組の種類の中で、会社の中につくられる「企業別組合」の課題を、西日本新聞

孤立主義は健全ではない=台湾でヘイリー元米国連大使
2024.08.26

孤立主義は健全ではない=台湾でヘイリー元米国連大使

[台北 24日 ロイター] - 米共和党のニッキー・ヘイリー元国連大使は24日、訪問先の台湾で記者団に対して、孤立主義は健全ではなく、共和党は米国と同盟関係にある国・地域を支持すべきであり、特に中国と対峙する場合はそのような姿勢を採る必要があると述べた。ヘイリー氏はトラン

読んでいるそばから忘れる哲学書! 現代の古典をどう読むか?
2024.08.26

読んでいるそばから忘れる哲学書! 現代の古典をどう読むか?

長いあいだ翻訳を絶望視されてきた古典が、ついに邦訳されました。著者のカヴェルは、ウィトゲンシュタインの後継者であり、アメリカ哲学の巨人です。現代の古典といえるこの難解な哲学書『理性の呼び声』は、どうしたら読めるのか。前記事に引き続き、荒畑靖宏氏と古田徹也氏に、本書の読み方について