# 遺跡

石棺墓は「邪馬台国時代の有力者の墓」 吉野ケ里遺跡で調査結果公表
22時間前

石棺墓は「邪馬台国時代の有力者の墓」 吉野ケ里遺跡で調査結果公表

 佐賀県の吉野ケ里遺跡(吉野ケ里町、神埼市)で昨年見つかった石棺墓について、県は5日、石棺内の土から人や動物の骨の成分であるリン酸を検出したとし、「邪馬台国時代の有力者の墓」との判断を補強する材料になる、などの調査結果を発表した。 昨年の調査では、石棺墓内から人骨や副葬品は見つか

弥生時代の木棺に人骨、ガラス玉 大阪・茨木、珍しい遺物が続々
2024.07.05

弥生時代の木棺に人骨、ガラス玉 大阪・茨木、珍しい遺物が続々

 弥生時代の大規模な集落と墓域が見つかっていた大阪府茨木市の郡遺跡・倍賀遺跡で、人骨や青いガラス玉が残る木棺墓、鍵穴形の竪穴住居跡などが見つかり、市教育委員会と大阪府文化財センターが5日、明らかにした。両遺跡は300~400年間も継続した近畿でも屈指の集落遺跡。船を線刻した土器、銅鐸形土製品の

吉野ケ里遺跡の石棺から骨の成分 赤色顔料から水銀も、佐賀県
2024.07.05

吉野ケ里遺跡の石棺から骨の成分 赤色顔料から水銀も、佐賀県

 佐賀県は5日、手付かずだった吉野ケ里遺跡(佐賀県吉野ケ里町、神埼市)の「謎のエリア」で、石棺墓内の土から骨の成分であるリン酸を検出したとする発掘調査の結果を公表した。石棺内部の赤色顔料はベンガラや微量の水銀を含んでいることも分かった。県の担当者は人が埋葬されていた可能性が高いとし「弥生時代の

「震災の象徴」遺構保存 宮城・南三陸旧防災庁舎
2024.07.01

「震災の象徴」遺構保存 宮城・南三陸旧防災庁舎

 東日本大震災の津波で町職員ら43人が犠牲になった宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎は1日、県から町に所有権が移され、町が管理する「震災遺構」となった。鉄骨3階建て(高さ約12メートル)が骨組みだけの姿となり、津波の猛威をまざまざと示す「震災の象徴」とも呼ばれた旧庁舎。今後は恒久保存され、防災の教

古代国家の誕生語る出土品も 奈良・橿原考古学研究博で特別陳列
2024.06.29

古代国家の誕生語る出土品も 奈良・橿原考古学研究博で特別陳列

 邪馬台国の最有力候補地、奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡内にある全長80メートルの前方後円墳からの出土品の重要文化財指定を記念した特別陳列「ホケノ山古墳―ヤマト王権の成立へ」が29日、橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所付属博物館で始まる。同古墳は3世紀中ごろ築造と最古級。出土品は古代国家成

世界遺産「ペトラ遺跡」を襲う洪水や干ばつ、古代の治水復活で救えるか、「天才的」と識者
2024.06.27

世界遺産「ペトラ遺跡」を襲う洪水や干ばつ、古代の治水復活で救えるか、「天才的」と識者

 ヨルダン南部の街ワディ・ムーサで少年時代を過ごしたモハマド・アルファラジャト氏が、かつて父親から聞かされた話によると、昔このあたりの砂漠の峡谷には緑の小麦が揺れる段々畑が広がり、実り豊かなアプリコットの果樹園やイチジクの木が、地元の人々のお腹を満たしていたという。 現在、ヨルダ

佐世保市の「福井洞窟」 国文化審議会が特別史跡の指定へ答申 県内では3件目に【長崎】
2024.06.25

佐世保市の「福井洞窟」 国文化審議会が特別史跡の指定へ答申 県内では3件目に【長崎】

国の文化審議会は佐世保市の国指定の史跡「福井洞窟」を特別史跡に指定するよう答申しました。指定されれば、県内3件目で、国内の特別史跡の中で最も古い史跡となります。KTN記者「佐世保市吉井町の福井洞窟です。いま市の職員が『祝!特別史跡、福井洞窟、うれしかー

国の文化審議会、菊池海荘宅跡を登録記念物に答申…私財投じて民衆救済を評価
2024.06.25

国の文化審議会、菊池海荘宅跡を登録記念物に答申…私財投じて民衆救済を評価

 漢詩に通じた文人で、江戸幕府に海防策を提案するなどした菊池海荘(1799~1881年)の住宅跡(和歌山県湯浅町栖原)について、国の文化審議会は24日、「菊池海荘宅跡」として登録記念物(遺跡関係)にするよう文部科学相に答申した。 海荘は今の湯浅町で誕生。生家は砂糖・薬問屋を江戸で

平安時代後半の高地性集落 黒山の昔穴遺跡 国の史跡に指定するよう答申【岩手・九戸村】
2024.06.25

平安時代後半の高地性集落 黒山の昔穴遺跡 国の史跡に指定するよう答申【岩手・九戸村】

国の文化審議会は、九戸村にある黒山の昔穴遺跡について国の史跡に指定するよう文部科学省に答申しました。黒山の昔穴遺跡は平安時代後半の高地性集落の一つで、現在も竪穴建物の跡などが窪みとして残っています。このうち39基が県の史跡に指定されていましたが、今回、範囲を拡大し6

都城市・郡元西原遺跡 国史跡の大島畠田遺跡に追加指定 文化審答申
2024.06.25

都城市・郡元西原遺跡 国史跡の大島畠田遺跡に追加指定 文化審答申

 国の文化審議会(島谷弘幸会長)は24日、都城市の「郡元西原遺跡」について、国指定史跡となっている同市の「大島畠田遺跡」に追加する形で国史跡に指定し、名称を「大島畠田遺跡 附 (  つけたり  )郡元西原遺跡」とするよう、盛山正仁文部科学相に答申した。

秀吉の侵攻に備えた小田原城の百姓曲輪と総構二重外帳、国史跡に追加
2024.06.24

秀吉の侵攻に備えた小田原城の百姓曲輪と総構二重外帳、国史跡に追加

 国の文化審議会は24日、国指定史跡の小田原城跡に「百姓曲輪(くるわ)」と「総構二重外帳(とばり)」を史跡範囲に追加指定するよう答申した。 ともに豊臣秀吉の来攻に備えた戦国期小田原城の総構に関係した遺跡。同城跡の14回目の史跡指定で新たに1600平方メートルを加えて計30万5千平

佐世保の福井洞窟、特別史跡に 旧石器の遺跡で初、文化審議会
2024.06.24

佐世保の福井洞窟、特別史跡に 旧石器の遺跡で初、文化審議会

 文化審議会は24日、後期旧石器時代から縄文時代草創期の石器や炉の跡が見つかった福井洞窟(長崎県佐世保市)を特別史跡にするよう、文部科学相に答申した。旧石器時代の遺跡が特別史跡となるのは初めて。他に、東日本最古級の大規模前方後方墳、高尾山古墳(静岡県沼津市)など10件の史跡指定も求めた。

愛南の遺跡「平城貝塚」国史跡へ 縄文の埋葬文化や精神世界も「西日本太平洋側の代表的遺跡」【愛媛】
2024.06.24

愛南の遺跡「平城貝塚」国史跡へ 縄文の埋葬文化や精神世界も「西日本太平洋側の代表的遺跡」【愛媛】

縄文時代の人々の生活の様子を伝える遺跡として知られる愛媛県愛南町の「平城貝塚」が、国の史跡に指定されることになりました。国の部下審議会が24日に文部科学大臣へ申告しました。国の史跡に指定されることになったのは、愛南町御荘平城にある「平城貝塚」です。「平城貝塚」は、四

佐世保市福井洞窟「国の “特別史跡”」指定へ 現在指定の特別史跡の中で最古《長崎》
2024.06.24

佐世保市福井洞窟「国の “特別史跡”」指定へ 現在指定の特別史跡の中で最古《長崎》

国指定の史跡である佐世保市吉井町の「福井洞窟」が、特に学術的価値が高いとされる「特別史跡」に指定される見通しとなりました。佐世保市吉井町の「福井洞窟」は、旧石器時代から縄文時代にかけての人々の生活の様子がみられる洞窟遺跡です。1978年に国の史跡に指定されていました

悲惨な戦争、二度と 沖縄「慰霊の日」 平和への祈り島を包む 軍備強化に強い懸念も 
2024.06.24

悲惨な戦争、二度と 沖縄「慰霊の日」 平和への祈り島を包む 軍備強化に強い懸念も 

 沖縄県は23日、沖縄戦で命を落とした20万人余に心を寄せ、平和を誓う「慰霊の日」を迎えた。79年前の激戦地、糸満市摩文仁の平和祈念公園では、県と県議会が主催する沖縄全戦没者追悼式が開かれた。玉城デニー知事は平和宣言の中で「自衛隊の急激な配備拡張が進み、県民は強い不安を抱いている」と、国が沖縄

ダイナミックな遺構に戦乱の痕 菅谷館(後編) 山城ガールむつみ 埼玉のお城出陣のススメ
2024.06.23

ダイナミックな遺構に戦乱の痕 菅谷館(後編) 山城ガールむつみ 埼玉のお城出陣のススメ

菅谷館は都幾川を臨む台地に築かれた城館で、現在は三ノ郭内に嵐山史跡の博物館が建っています。菅谷館はわずか比高約6メートルながら、周囲を湿地に囲まれた要害性の高い城館だったと思われます。また、東側には鎌倉街道上道の都幾川の渡河点、さらに対岸には平安時代の源氏のお家騒動の舞台であり、かつ戦国期まで

「銃弾持って帰れ」追悼式典会場近くで大声 玉城知事「県民の思いの吐露と受け止める」
2024.06.23

「銃弾持って帰れ」追悼式典会場近くで大声 玉城知事「県民の思いの吐露と受け止める」

「慰霊の日」を迎え、「沖縄全戦没者追悼式」が営まれた沖縄県糸満市の平和祈念公園で23日、式典会場の近くで「銃弾持って帰れ」などと大声で抗議する人が現れ、県職員らが制止する一幕があった。公園の外で「沖縄・アジア・中国を戦場にするな 自衛隊ミサイル配備反対」と書かれた横断幕を掲げる人もいた。

沖縄全戦没者追悼式が始まる
2024.06.23

沖縄全戦没者追悼式が始まる

 沖縄全戦没者追悼式が23日、沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で始まった。

大阪市文化財協会が解散へ 住民団体が反対会見
2024.06.21

大阪市文化財協会が解散へ 住民団体が反対会見

 大阪市内の遺跡発掘業務などを担ってきた大阪市の外郭団体「大阪市文化財協会」(中央区)が本年度末で解散する方針であることが21日、分かった。反対する住民団体「喜連村史の会」が同日、市役所で記者会見し、白川俊義代表(73)は「遺跡の発掘成果は住民のアイデンティティーを高めてくれる『都市鉱山』だ。

謎の「鉄の棒」が出土、武器?祭器?注目集める 長さ30センチ近く先端は「ソケット状」、形や用途を解明へ
2024.06.21

謎の「鉄の棒」が出土、武器?祭器?注目集める 長さ30センチ近く先端は「ソケット状」、形や用途を解明へ

 長野県原村の久保地尾根遺跡で長さが30センチ近い平安時代後期の棒状の鉄製品が出土し、文化財調査関係者の間で注目を集めている。さびに覆われており、肉眼で用途は判別できないものの、祭器や武器の可能性がある。この遺跡で鉄製品の発掘されるのは初めてで、村教育委員会は今後、用途の特定を進め、県内でも希