# 思想家

【教科書には載せられない話】《日本社会主義の父》の「不適切にもほどがある前半生」とは?
2024.08.05

【教科書には載せられない話】《日本社会主義の父》の「不適切にもほどがある前半生」とは?

 堺利彦(1871~1933)と言えば、「日本社会主義の父」として教科書でも紹介されている偉人である。幸徳秋水と共に「平民社」を設立し、非戦論や社会主義運動に生涯を捧げた。 しかし、その前半生は、実は教科書には載せられないぐらい堕落した生活ぶりだったという。日本思想史研究者・尾原

柄谷行人回想録:自分を内部に「閉じ込める」 外部に向かうために
2024.07.16

柄谷行人回想録:自分を内部に「閉じ込める」 外部に向かうために

 柄谷行人さん(82)は、戦後長きにわたって国内外の批評・思想に大きな影響を与えてきた。柄谷行人はどこからやってきて、いかにして柄谷行人になったのか――。そのルーツから現在までを聞く連載の第16回。――柄谷さんは、『マルクスその可能性の中心』『日本近代文学の起源』など大きな仕事を

山田宗睦さん死去、99歳 評論家、「危険な思想家」刊行
2024.07.15

山田宗睦さん死去、99歳 評論家、「危険な思想家」刊行

 「危険な思想家」など戦後思想を巡る著作で知られた評論家で哲学者の山田宗睦(やまだ・むねむつ)さんが6月17日、死去した。99歳。山口県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長男麦(ばく)さん。 京都大卒。1959年、著書「戦後思想史」で評論活動に入り、雑誌「思想の科学」編集

結局ハイデガーは『存在と時間』で何が言いたかったのか
2024.06.08

結局ハイデガーは『存在と時間』で何が言いたかったのか

 20世紀最大の哲学者のひとり、マルティン・ハイデガー。 彼が90年前に出版した『存在と時間』は、ハンナ・アーレントら哲学者はじめ、フランスではサルトル、フーコー、ドゥルーズなど「ポストモダン主義」の思想家たちに多大な影響を与えた。 また彼の説く「本来性」は日本人の

天心の功績、漫画に 北茨城市制作 郷土教育 小中学生、授業活用へ 
2024.06.08

天心の功績、漫画に 北茨城市制作 郷土教育 小中学生、授業活用へ 

茨城県北茨城市は、近代日本美術の発展に尽くした美術思想家で、同市とゆかりのある岡倉天心(1863~1913年)の功績を描いた漫画本を制作した。同市五浦や米ボストンでの活躍を中心に紹介する内容で、5月下旬に市内の小学4年生から中学3年生に配布した。市では授業で活用してもらい、郷土教育などにつなげ